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国生さゆりに「政界進出説」で生稲晃子氏に続くか…有田芳生氏らとバトルで「保守系タレント」として話題

文=佐藤勇馬
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有田芳生VS国生さゆり 旧統一教会問題巡りSNSで論争の画像1
※画像:Twitter「国生さゆり(@sayuri5940)」より

 女優の国生さゆりがジャーナリストの有田芳生氏らに噛みついた騒動が波紋を広げている。にわかに「保守派タレント」として脚光を浴び、早くも同じ元おニャン子クラブの生稲晃子参院議員(自民党)に続く政界進出説が持ち上がっているようだ。

 騒動の発端は、安倍晋三元首相の死去に伴う23日投開票の山口4区補選。下関市議だった吉田真次氏(当選)が安倍昭恵夫人の強力サポートを受けて出馬し、これに対して有田氏(落選)が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を引っ提げて参戦。有田氏が選挙演説中に「下関って統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです」「今度の選挙戦においても、統一教会と深い関わりを持った国会議員、地方議員が、この山口も含めて何もなかったかのように活動している」などと発言したことが物議を醸した。

 有田氏の発言に対して、下関市出身のロンドンブーツ1号2号・田村淳がTwitterで「地元下関が統一教会の聖地だって!?聖地って、神・仏・聖人や宗教の発祥などに関係が深く、神聖視されている土地って意味だよな?僕は支持政党無しだが、下関がカルト教団の聖地という印象操作をした事にムカついているし、有田芳生氏やその発言を支持した議員を心から軽蔑します。下関はそんな街じゃない」と抗議の意思を示したのだ。

 田村のツイートについて、映画評論家の町山智浩氏が「それに山口で立候補した有田芳生さんが『下関を統一教会の聖地としてはならない』と言ったことに対して、タレントの田村淳さんが『下関を統一教会の聖地と言った有田芳生を軽蔑する』と事実を捻じ曲げて絡み、訂正しない。これは投票に大きく影響する行為です」と指摘。また、2ちゃんねる開設者の「ひろゆき」こと西村博之氏も「『統一教会が下関を聖地と呼んでいる』という事に対して、有田芳生さんが『統一教会の所業を許すべきではない』と糾弾してるので、真逆の理解をしてますよー」と発言の解釈にツッコミを入れた。

 この時点でかなりカオス化していたが、さらに国生がバトルに参戦。22日付のTwitterで町山氏のツイートを引用しながら、「淳くんの怒りは理解できる。根拠なくヨシフさん『聖地』とか言っちゃった訳だし、軽蔑するよ。考えなしにそういうこと口するする人、どこにでもいるよね。かけがえの無いものを独りよがりでけなす人。ノリで言っちゃうダメ人。選挙中なんのに軽率過ぎる。そんな事も考えられないほど、お花畑なのかな」(原文ママ)と有田氏を猛烈に批判。さらに「初めてまして町山さんって、大学教授⁈作家さん?文化人?確かなんか賞貰ってるよね。アイドルって、おニャン子って下に見られてるさゆにだってわかることなのに、頭いいのにもったいない」と、褒め殺しのようなツイートで町山氏まで挑発した。

 これを受けて、有田氏は選挙後に複数のメディアの取材で「(国生のツイートは)悪質でしたね。弁護士から『名誉毀損として認定されるはずだから訴訟を検討したら』とメールが来ました。どうするかは熟考します」などと法的措置の可能性を示唆。また、オウム事件のころからの盟友であるジャーナリストの江川紹子氏が「これは批判ではなく名誉毀損の誹謗中傷。選挙期間中の候補者に対するものでかなり悪質。国生さんは謝罪を表明し、次の国政選挙までそれを(Twitterの)トップに掲げておくなど反省すべきでせう」と有田氏に寄り添うなど、波紋が広がっている。

 一方、国生は発言の是非はともかく、有田氏を威勢よくぶった切ったことで支持者が増加。「国生さんカッコイイ!」「これからも自分らしく発信して下さい、応援してます」「今回のことでファンになりました!」といったコメントが相次ぐなど、今までとは異なる層のファンを引き寄せているようだ。

 この状況から、早くも複数のメディアで「自民党が『参院選候補』リストアップへ」「次期衆院選に出馬?」などと騒がれており、実際に永田町界隈でも「生稲晃子に続くのでは」「自民党が注目している」と話題になっているという。ただ、国生はTwitterに寄せられたファンからの「国生さんはいつ国政に出るのですか?」という質問に対し、「致しません」と返答しており、現時点では出馬の意思がないことを明かしている。

 ただ、有名人が「政治家になるつもりはない」と表明しながら結局は出馬したというケースは少なからずあるだけに、政界進出説は根強くささやかれ続けそうな気配。また、リベラル派で知られる有田氏や町山氏らとひと悶着を起こしたことで、今後は「保守派タレント」としても注目されることになりそうだ。

佐藤勇馬/フリーライター

佐藤勇馬/フリーライター

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

Twitter:@rollingcradle

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