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片田珠美「精神科女医のたわごと」

華原朋美、長男が保育園でイジメ受けたと主張→海外移住を検討…言動に不安な傾向

文=片田珠美/精神科医
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華原朋美の公式YouTubeチャンネルより

 歌手の華原朋美さんが4月25日深夜に自身のYouTubeチャンネルで、3歳の長男と共に海外移住することを考えていると告白した。海外移住を検討するに至った背景には、長男が通っている保育園での“イジメ”があるということで、華原さんは翌26日の早朝に次のようにツイートしている。

「今、息子が通っている保育園で洋服が盗まれたり、息子が背の高い男の先生にゴミ箱に捨てられたり(息子の証言動画あり)昨日は靴下一足にプラスもう一足の方一本だけが盗まれたから」

 高齢で出産した独り息子であるだけに、心配なのはわかるが、華原さんがツイートした“イジメ”がどこまで事実なのかという疑問を抱かずにはいられない。幼児がゴミ箱に捨てられたら大泣きするはずで、泣き声を聞いた保育士が駆けつけて大騒動になるはずだと思うが、そういうことはなかったのだろうか。

 このような疑問を抱くのは、華原さんが2020年9月にも「愛息虐待騒動」を起こしているからだ。2019年8月に未婚で長男を出産した華原さんは、互いに“親友”と認め合う仲だったヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんから「かつて自分の子どもたちも預けた」と紹介されたベビーシッターを雇ったが、自宅の監視カメラの動画に、ベビーシッターが長男の足首を持って逆さ吊りにした状態が映っていたらしい。

 そのため、華原さんが、これは虐待だと主張し、動画を持って警察に相談に行ったものの、さまざまな検証が行われた結果、「虐待ではない」という判断が下された。だが、華原さんとしては納得できなかったのか、防犯カメラの映像を切り取った画像や高嶋さんとのやりとりが書かれたLINEのスクリーンショットなどを「FRIDAY」編集部(講談社)に持ち込み、「華原朋美が愛息虐待騒動で高嶋ちさ子と大モメ」と題する記事が掲載されたのだ

 その後、所属事務所「プロダクション尾木」との契約解除が発表されたが、その背景には、この「愛息虐待騒動」があったのではないかとささやかれた。また、同じ頃、華原さんは号泣しながら高嶋さんに謝罪する動画をYouTubeに投稿している。

 この騒動で高嶋さんに怒りを爆発させたことからもわかるように、怒りを制御することができず、激しい怒りの発作を起こす傾向が華原さんにはあるように見受けられる。また、YouTubeに投稿した一連の動画から、感情が極めて不安定であることがうかがえる。こういう人は、他人と安定した関係を築くのが苦手で、対人関係も非常に不安定なことが多い。

 幼児を抱えたシングルマザーが海外移住して、頼りにできる人が近くにいなければ、ただでさえ言葉や文化の壁、人種差別などに直面して苦労する。そのうえ、華原さんは、感情も対人関係も不安定なのだから、わが子を守ろうとするあまり苦労するのは目に見えている。その結果、再び処方薬に依存するようになる可能性も十分考えられる。華原さんは薬物依存の治療のために精神科病院に入院したことがあるらしいが、外国でそういう事態になったら本当に大変だろう。

 だから、海外移住を検討する前に、まず保育園に“イジメ”の事実があったのかどうか確認すべきだと思う。その結果、仮に“イジメ”の事実があったとしても、転園すればすむ話で、そのほうが母子ともに負担が少なくてすむはずだ。

 保育園で“イジメ”があったから海外移住を検討するというのは、短絡的な印象を受ける。高嶋さんともめた「愛息虐待騒動」のときと同様に、怒りを制御できず、過剰反応しているのではないかと疑いたくなる。まず、冷静になって事実確認するのが先決だろう。

(文=片田珠美/精神科医)

片田珠美/精神科医

片田珠美/精神科医

広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。京都大学非常勤講師(2003年度~2016年度)。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析学的視点から分析。

Twitter:@tamamineko

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