デスクの上にモノが散乱していると、集中力がなかなか保てず、仕事の能率が下がってしまう。そんなことはないだろうか。デスクを含めて身の回りはできる限りすっきりときれいにしておきたいもの。どこに何があればすぐわかり、すぐ取り出せるようになれば、探し物に費やす無駄な時間を削減することができる。
そんな片づけの方法を教えてくれるのが『なぜ、一流の人のデスクはキレイなのか? 片づけが9割』(清水申彦著、総合法令出版刊)だ。本書では業務効率化コンサルタントの著者が、職場の机や身の周りを片づけるさまざまな方法や仕事をする上での思考の整理方法を紹介している。
整理をするときに「保留」という判断を入れる
なぜ片づけられないのか。それは、いるモノといらないモノの判断に迷ってしまうからだ。ならば、デスクを片づけるときは「捨てる」「捨てない」の2択で考えるのをやめて、捨てる判断を「保留」にする。そうすると整理がラクになるという。保留する手順はこの4段階だ。
1.一度全部取り出す
2.「いる」「いらない」「わからない」の3つに分ける
3.いるモノはしまう。いらないモノは捨てる。わからないモノは箱にしまう
4.箱にしまったモノは期日を決めて、期日が過ぎたらそのまま捨てる
ここでのポイントは「わからない」の箱をつくることだ。判断を保留するという選択を入れることで、悩まずに分類をスムーズに進めることができる。そして、「わからない」モノを捨てる期日はなるべく短く設定する。その期日内に使うことがあれば、それは必要なモノになり、使わなければ不必要となる。
また、デスクの上の整理の鉄則は「必要のないモノは置かない」ことだ。「作業中の仕事のモノは机の上」「使用頻度の高いモノは手元に」「使用頻度の低いモノは遠くに」と決めてデスクの上を必要最低限にする。
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モノを片づける思考は、アイデア思考やスケジュール管理にも役立つ。デスクが汚いと自覚している人は、本書の片づけ術を実践してみてはどうだろう。モノや思考を整理することで、デスクが片づくだけでなく、仕事の成果も上がるかもしれない。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。