消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
NEW
2023.05.03 23:17
2016.06.15 00:11
高井尚之が読み解く“人気商品”の舞台裏
ミシンのブラザー、驚異的「ダーウィン進化論」経営!主力事業をコロコロ替え百年成長持続
最後に生き残るのは「変化に対応した企業」
–以前も「ブラザーグループを変化対応力に優れ、価値を生み出すチームにしたい」と話していました。
小池 ブラザーは創業して108年になりますが、これまでも主力事業をミシンから、タイプライター、プリンターなどに変化させてきました。別の事業が完全にとって代わったというよりも、事業への上乗せのかたちで企業規模が拡大したのです。
社長に就任した10年前も、社内のすべてのリソースを掘り起こすよう呼びかけました。そのなかから工作機械も大化けして高収益事業となったのです。それもまた変化です。
結局、世の中で生き残る者は、身体の大きい者でも強い者でもなく、変化に対応できた者です。進化論を唱えたダーウィンの『種の起源』のような話ですが、状況を見据えて変化への対応を続けることで、企業も従業員も生き残れると考えています。
–ありがとうございました。
小池氏は非創業家出身だが、若手時代から「オレがやらねば誰がやる」の意識が高かった。44歳で米国の販売会社社長に就任して実績を残し、51歳でブラザー本体の社長に就いた。社内の情報発信にも力を入れ、10年前から続く社内ブログ「テリーの徒然日記」では、仕事への思いも語ればプロ野球観戦の話も披露する。社員との距離感を縮める手法だが、「社長が何を考えているかわからない」とならないよう努めているのだろう。
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.11.21 18:05
2024.11.21 18:00
2024.11.20 22:21
2024.11.20 20:41