一風堂、「サイズ2分の1」ラーメン店で業界に旋風!麺ぬき、パクチー担々麺がヤバイ!
今後の海外展開を意識
まず、来ました「白丸とんこつ百年豆腐」。
なるほど、丸い豆腐1丁がドーンと入っております! 野球のボールよりは小さいですが、ゴルフボールよりは大きいですね。では、この豆腐から早速いただきます。
おーぉ、旨~い。さらに、肉はしっかり入っております。チャーシューをサイコロ大に切った肉片が次から次にゴロゴロ出てきます。まいう~。石塚さんのように太ってしまいそうで怖い。
余談ですが、大阪には「肉吸い」という「肉うどん」から「うどん」を抜いた汁料理があります。吉本興業の劇場である「なんば花月」(現在の「なんばグランド花月」)に程近いうどん屋「千とせ」の常連であった吉本の芸人、花紀京(はなききょう)さんが、二日酔いで軽いものが食べたいと「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことが発祥です。この逸話が口コミで広まり、大阪名物として有名になりました。「白丸とんこつ百年豆腐」は、一風堂版の「肉吸い」といったところでしょうか。
そうこういっているうちに、続いて出てきました「香菜(シャンツァイ)坦々麺」。
なんと、坦々麺と香菜は別々の器に、レモンを添えて運ばれてきました。パクチーの流行の余波はここまで及んできているのか。うーん、香りが強い。山盛りの香菜を、えーい、全部入れちゃえ。かき混ぜて早速、いただきます。
濃厚で辛味のある胡麻だれと香菜の愛称が抜群です。パクチー好きにはもちろんですが、パクチーに馴染みのないおじさんでもこれならいけます。
ところで、店内を見渡すと、外国人が多いです。特に、欧米系の観光客が目立ちます。この店、かなり海外観光客(インバウンド需要)と、一風堂の今後の海外展開を意識していると思われます。お勘定の際に、「糖質1/2の麺はどうやってつくっているのですか」と質問したところ、「小麦粉を減らして、ふすま粉を使用しています」と答えてくれました。
第1次健食ブーム
さて、実況中継はこのくらいにして、本題であるラーメン業界の未来について考えてみましょう。
いま、日本人の食の志向は3つに大別することができるかもしれません。おいしさを求める「美食」と、健康、美容ダイエットを志向する「健食」、簡単便利な「簡食」です。