ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 一風堂、新ラーメン店で業界に旋風!  > 2ページ目
NEW
山田まさる「一緒に考えよう! 超PR的マーケティング講座」

一風堂、「サイズ2分の1」ラーメン店で業界に旋風!麺ぬき、パクチー担々麺がヤバイ!

文=山田まさる/インテグレートCOO、コムデックス代表取締役社長

今後の海外展開を意識

 まず、来ました「白丸とんこつ百年豆腐」。

一風堂、「サイズ2分の1」ラーメン店で業界に旋風!麺ぬき、パクチー担々麺がヤバイ!の画像2

 なるほど、丸い豆腐1丁がドーンと入っております! 野球のボールよりは小さいですが、ゴルフボールよりは大きいですね。では、この豆腐から早速いただきます。

 おーぉ、旨~い。さらに、肉はしっかり入っております。チャーシューをサイコロ大に切った肉片が次から次にゴロゴロ出てきます。まいう~。石塚さんのように太ってしまいそうで怖い。

 余談ですが、大阪には「肉吸い」という「肉うどん」から「うどん」を抜いた汁料理があります。吉本興業の劇場である「なんば花月」(現在の「なんばグランド花月」)に程近いうどん屋「千とせ」の常連であった吉本の芸人、花紀京(はなききょう)さんが、二日酔いで軽いものが食べたいと「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことが発祥です。この逸話が口コミで広まり、大阪名物として有名になりました。「白丸とんこつ百年豆腐」は、一風堂版の「肉吸い」といったところでしょうか。

 そうこういっているうちに、続いて出てきました「香菜(シャンツァイ)坦々麺」。

一風堂、「サイズ2分の1」ラーメン店で業界に旋風!麺ぬき、パクチー担々麺がヤバイ!の画像3

 なんと、坦々麺と香菜は別々の器に、レモンを添えて運ばれてきました。パクチーの流行の余波はここまで及んできているのか。うーん、香りが強い。山盛りの香菜を、えーい、全部入れちゃえ。かき混ぜて早速、いただきます。

 濃厚で辛味のある胡麻だれと香菜の愛称が抜群です。パクチー好きにはもちろんですが、パクチーに馴染みのないおじさんでもこれならいけます。

 ところで、店内を見渡すと、外国人が多いです。特に、欧米系の観光客が目立ちます。この店、かなり海外観光客(インバウンド需要)と、一風堂の今後の海外展開を意識していると思われます。お勘定の際に、「糖質1/2の麺はどうやってつくっているのですか」と質問したところ、「小麦粉を減らして、ふすま粉を使用しています」と答えてくれました。

第1次健食ブーム

 さて、実況中継はこのくらいにして、本題であるラーメン業界の未来について考えてみましょう。

 いま、日本人の食の志向は3つに大別することができるかもしれません。おいしさを求める「美食」と、健康、美容ダイエットを志向する「健食」、簡単便利な「簡食」です。

山田まさる

山田まさる

株式会社インテグレートCOO、株式会社コムデックス代表取締役社長

1965年 大阪府生まれ。1988年 早稲田大学第一文学部卒業。1992年 株式会社コムデックス入社。1997年 常務取締役、2002年 取締役副社長就任。2003年 藤田康人(現・株式会社インテグレートCEO)とB2B2C戦略の立案に着手。2005年 食物繊維の新コンセプト「ファイバー・デトックス」を仕掛け、第2次ファイバー・ブームを巻き起こした。同キャンペーンは、日本PRアワードグランプリ・キャンペーン部門賞を受賞。2007年5月、IMC(Integrated Marketing Communication)を実践する日本初のプランニングブティックとして、株式会社インテグレートを設立、COOに就任。2008年 株式会社コムデックス 代表取締役社長に就任。同年「魚鱗癬」啓発活動にて日本PRアワードグランプリ・日常広報部門最優秀賞受賞。著書に『スープを売りたければ、パンを売れ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『統合知~“ややこしい問題”を解決するためのコミュニケーション~』(講談社)、『脱広告・超PR』(ダイヤモンド社)がある。


株式会社インテグレート

一風堂、「サイズ2分の1」ラーメン店で業界に旋風!麺ぬき、パクチー担々麺がヤバイ!のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!