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2023.07.02 13:57
2016.07.29 00:13
山田まさる「一緒に考えよう! 超PR的マーケティング講座」
食べログで評価「無限大」の鰻屋?半年先まで予約満席、「情報による美味しさの鰻」論
こう考えると、さっきまで私がネット上で探し漁ったのは、まさに「情報のうなぎ」なのだ。そもそも、土用の丑の日に「鰻」を食べる習慣は、江戸時代に平賀源内が考案したPR戦略だったという。本当に源内が考案したかどうかは定かではないが、夏に身が痩せて売れない鰻をなんとか売るための情報戦略であったことは確かなようだ。
実際、うなぎにはビタミン類やDHA、EPAなどが豊富に含まれ、夏バテ予防に効果はありそうだが、少なくとも土用の丑の鰻は「生理的なおいしさ」よりも「情報によるおいしさ」の影響が大きい。一方で、歴史のなかで「食文化のおいしさ」や「やみつきのおいしさ」にも通じるものがある気はするのだが。
おいしそうな情報は、いつも私たちの食欲を刺激してやまない。しかも、その情報は連鎖して、積み重なっていく。この記事を読んでいるあなたも、すでに口が「う」のカタチになっているかもしれませんよ。
「愛川」堅焼きの鰻重
さて、7カ月先まで待ってはいられない。原稿を書き終えたら、34選でも紹介されていた高田馬場の「愛川」に飛び込んで、関西風のこうばしい堅焼きの鰻重をガッツリ、かっこむことにしよう。
(文=山田まさる/インテグレートCOO、コムデックス代表取締役社長)
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