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江間正和「飲食業界を“数字と現場”で科学する」

クラフトビール、ブーム到来!オシャレ&本格的お店が続々登場!店経営の成功のカギ

文=江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部代表
クラフトビール、ブーム到来!オシャレ&本格的お店が続々登場!店経営の成功のカギの画像1CRAFT DRINKS HP」より

 外食業界で次に到来するブームは何か?

 それは、「クラフトビール」だと思います。最近のグルメ雑誌ではクラフトビール特集が組まれ始めています。東京都心部ではお洒落で本格的なクラフトビールのお店がどんどん出店しています。ちなみにクラフトビールとは、「小規模で独立した醸造所による伝統的な技法で造られているビール」です。

 私が新宿にお店をオープンした当時の1998年、ワインブームでした。その時のワインブームは、「フランス」「ボルドー」、せいぜい「イタリア」「キャンティ」、追っかけるように「チリのカベルネが安旨」のようなキーワードの時代でした。

 次に2004年頃の乙類焼酎ブーム。本格焼酎として「芋」「麦」を中心に、みなさんこぞって焼酎を求め、仕入困難な時期もありました。この頃自分のお店で主催していた「1人1本持込焼酎会」は定員30名があっという間に埋まってしまい、月3回開催していました。しかし、この焼酎ブームは意外と早く終了します。理由として、個人的には以下のように考えていました。

(1)焼酎は九州地方を中心とした狭いエリアで生産されていて、種類がワインや日本酒ほど多くない。これは飲んだ、あれも飲んだとの声が多くなった。

(2)蒸留酒である焼酎よりも、日本人は醸造酒(ビールやワインや日本酒)のほうが好きな人が多いように思える。焼酎を飲んでいた人のなかにも、より「味わい」を求める人が増え、日本酒に流れてゆく人が出始めた。

(3)焼酎には日本酒に見られるような「時季を楽しむ」ということが少ない。

 そして、その後また「ワインバル」を中心としたワインブームがやってきました。しかし、ワインの場合、前回のブームが去ったあとも完全にワインから離れてしまったわけではなく、「当たり前のように」飲まれ続けていました。その状態の「パワーアップ!」という印象の波でした。

焼酎ブームが冷めた理由を「逆」から考える

 そして、そのあとを追っかけるように、日本酒ブームがやってきます。各地で日本酒のイベントが開催され、街にも日本酒に力を入れたお店がどんどん増えました。入場料を支払えば、店内セルフで日本酒100種類飲み放題とか、やはり入場料を支払えば原価で日本酒が注文できるお店など、多くのお店が出てきました。しかし、すでに「飽和感」も感じますので、この熱はすでに冷め始めていますが、ワインと同じで日本酒は定着したファンのいるお酒になると思います。

江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部(株)代表

江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部(株)代表

東京未来倶楽部(株)代表
5年間大手信託銀行のファンドマネージャーとして勤務後、1998年独立。14年間、夜は直営店(新宿20坪30席)ダイニングバーの現場に出続けながら、昼間、プロデューサー・コンサル業。コンサル先の増加と好業績先の次の展開のため、2012年5月からプロデューサー・コンサル業に専念。
「数字(経営者側)と現場(スタッフ・オペレーション)の融合」「各種アイデア・提案」が得意。また、現場とのメニュー開発等、自称<「実践」料理研究家>。
・著書:『ランチは儲からない、飲み放題は儲かる』『とりあえず生!が儲かるワケ』『ド素人OLが飲食店を開業しちゃダメですか?』

Instagram:@masakazuema

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