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社外取締役の人材不足によって、特定の人物に偏る傾向がある。各テレビ局を掛け持ちするコメンテイターのように社外取締役の“タレント化”と評する向きもある。一方で、高級官僚にとって社外取締役は天下りの受け皿になっている。
ソニーの筆頭株主になった米サード・ポイントのダニエル・ローブ最高経営責任者(CEO)は「日本企業は大株主を重視すべきだ」という趣旨の論文を発表した。そのうち、ソニーの“押し掛け社外取締役”として名乗りを上げるかもしれない。
社外取締役の頭数が増えただけでは仕方がない。「経営陣にとって耳の痛い話をしてくれる社外取締役」の登場が待たれるが、経営トップのお友達の中から、ライバル会社の顔ぶれを見ながら順番に選んでいるのが実態である。
(文=編集部)
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