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相葉雅紀『みんなの動物園』も危険な低視聴率…日テレバラエティが全滅の異常事態

文=Business Journal編集部
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日本テレビタワー(「Wikipedia」より)
日本テレビタワー(「Wikipedia」より)

 日本テレビの地盤沈下が止まらない。4月の改編で放送時間が変わるなどリニューアルしたり、新たに始まった番組がことごとく大コケするという異常事態を迎えている。青息吐息の日テレの視聴率事情を追っていこう。

朝ドラ女優がゲストでも低調の『しゃべくり』

 週が始まる月曜日。『人生が変わる1分間の深イイ話』が終了したことに伴い、22時台の『しゃべくり』が1時間繰り上がり、21時台から放送されている。だが、同番組はかつての勢いがあった頃に比べて陰りが激しく、裏番組の月9ドラマに完全に水を空けられている。

「4月25日の放送では、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のヒロインの一人を務め、名実ともに国民的女優となった川栄李奈がゲストに登場。同作の主題歌であるAIの『アルデバラン』を流したり、サイドテロップも題字をモチーフにして作るなど、数字を取りに行く細かい演出が施されていました。ところが、結果は世帯視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人視聴率3.9%と、近年稀に見る低視聴率を記録してしまいました。

 対して、裏の月9の『元彼の遺言状』(フジテレビ系)は世帯10.3%、個人5.8%と盤石。さらに、『しゃべくり』は『クイズ!THE違和感』(TBS系)、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)にも0コンマの差に迫られており、いきなり危険水域に落ちてしまいました」(芸能ライター)

 かつての人気番組は、いったいどうしてしまったのだろうか?

「この日の『しゃべくり』は、川栄の人生の分岐点となった瞬間を彼女やしゃべくりメンバーがその場で実演するという、企画的には“立った”ものだったのですが、それよりも『カムカムエヴリバディ』の裏話を聞きたい人も多かったのではないでしょうか。つまり、完全に“企画”のチョイスミスです。かといって、日テレが他局の『カムカムエヴリバディ』の話を大々的に取り上げることもできないので、苦渋の選択だったのでしょう」(同)

 同25日、同じく放送時間帯が深夜から22時台に昇格した『月曜から夜ふかし』は裏番組がそこまで強くないこともあり、世帯9.8%、個人5.5%で終えている。時間帯が繰り上がったことで、全盛期に比べて下がり気味だった視聴率が上がっているほどだ。つまり、『夜ふかし』の移動は今のところは成功とみていいだろう。

受難続きの『午前0時の森』

 そんな『夜ふかし』の昇格に伴い、月曜・火曜の23時59分から新たに始まったのが『午前0時の森』だ。月曜は劇団ひとりと関ジャニ∞・村上信五が、火曜はオードリー・若林正恭と水卜麻美アナがMCを務める、トークバラエティーである。そんな『午前0時の森』は、もともと生放送の「超実験的生バラエティー」という触れ込みだったのだが……。

「当初は、何かを主張したいゲストがMCとして登場し、その主張に従って毎回違う特集を組むという内容で、ひとりと村上は“アシスタント”という立場でした。しかし、3月21日に放送されたパイロット版で元プロレスラー・前田日明氏の発言が問題視され、番組が公式ホームページで謝罪する事態に。それを受けて、正式に新番組として始まった4月11日からは“対策”として事前収録になった上、スタジオには出演者の発言を逐一チェックする係が張り付くことになったそうです。

 初回の放送では、この急な路線変更に対して、ひとりが不満をあらわにする場面も。そして、ようやく軌道に乗ってきたと思われた5月2日の放送では、ひとりが新型コロナ感染で欠席。村上が一人で進行するなど、トラブル続きです」(同)

土曜のゴールデン・プライムが完全崩壊

 さらに危険な状況にあるのが、土曜日のあの番組だ。嵐・相葉雅紀による『I LOVE みんなのどうぶつ園』が4月から『嗚呼!!みんなの動物園』にリニューアルし、動物を愛しすぎている全国の素人に密着取材するという番組に変わった。番組内では、彼らのことを「ガチ恋さん」と呼んでいるが……。

「ユニークな飲食店店主を紹介してヒットしている『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』を意識して、変わった素人にフォーカスしているのでしょうが、4月23日の放送回は世帯6.7%、個人4.0%と、なかなか厳しい数字です。さらに、その低視聴率が後ろの番組にも悪影響を及ぼしているのか、同23日の『世界一受けたい授業』は世帯6.6%、個人3.9%、『1億3000万人のSHOWチャンネル』は世帯7.7%、個人5.0%と、いずれも低調に終わっています」(同)

『おしゃれクリップ』の不可解なMC事情

『おしゃれイズム』の終了に伴い、昨年10月から同時間帯で始まった『おしゃれクリップ』も芳しくない。

「司会は、ミュージカル俳優の山崎育三郎と人気若手女優の井桁弘恵。ところが、今年1月には山崎が裏の日曜劇場『DCU』(TBS系)拡大版に出演したためか、『おしゃれクリップ』を欠席。さらに、その後も何度か欠席しており、そのたびに菅野美穂や国分太一、沢村一樹が“スペシャルMC”として代役を務めていますが、山崎が休んだ理由については触れられていません。また、井桁の方も一度、理由不明で欠席するなど、不安定なMC体制が続いています」(同)

 ちなみに、4月17日の同番組は世帯5.5%、個人3.3%と、『おしゃれイズム』時代に比べて世帯で5ポイント、個人でも3ポイントほど下がっている。これでは、番組の認知度向上も難しいだろう。これまで日テレは、全日(6~24時)、ゴールデン(19~22時)、プライム(19~23時)の視聴率でいずれも毎日1位だったが、ここ最近はどの時間帯も2位、もしくは3位まで沈む日も出てきた。視聴率回復が急務だが、もはや打つ手がないのだろうか。

BusinessJournal編集部

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