舘内端「クルマの危機と未来」
“面倒くさい”燃料電池車、「環境にやさしい」はまやかし?燃費もガソリン車以下?
文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表
例えば水から水素を製造する方式の水素ステーションの場合、FCVを100km走らせるのに必要な水素を1kgとすると、それを製造する際に排出する二酸化炭素はおよそ25.5kgに上る(経済産業省の実証試験データや電気事業連合会のデータから計算)。これは、ガソリン車に当てはめると「リッター9.1km」という燃費に相当する。
では、FCVはそんなに燃費が悪いのかという疑問について、次回は考察していきたい。
(文=舘内端/自動車評論家、日本EVクラブ代表)