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巨人の原夫人は“あげまん”? 年上・バツイチ女性との結婚は、男性を出世させる?

文=山田修
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巨人の原夫人は“あげまん”? 年上・バツイチ女性との結婚は、男性を出世させる?の画像1読売ジャイアンツ・原辰徳監督(「wikipedia」より)
 結婚したことのない人が、両親に「バツイチの女性と結婚したい」と言ったら、両親は賛成するだろうか? もろ手をあげて賛成する人はほとんどいないだろう。何も、よりによって初婚の息子が再婚の女性と結婚することないだろう、と思わず言ってしまうに違いない。

 現在、毎週日曜夜8時〜放送されているNHK大河ドラマ『八重の桜』の主人公・八重は、川崎尚之助と最初の結婚をし、2度目に同志社大学の創始者で初婚の新島襄と結婚する。新島は八重を性格がハンサムだと持ち上げる愛妻家で、日本でトップクラスの私立大学、同志社大学の礎を築いた。八重は新島にとっては良妻であり、新島の成功には八重の力が大きく影響を与えている。

「夫初婚、妻再婚」のカップルは、意外と夫の仕事を成功に導き、夫を出世させている。政治の世界でも、“今太閤”と呼ばれた田中角栄元首相も初婚で、再婚のはな夫人と結婚している。田中元首相はロッキード事件等により、志半ばで政権を去ったが、学歴がなく総理大臣に上りつめ、退陣後も影響力を残した。成功と言っていいだろう。はな夫人は糟糠の妻といわれ、彼女が妻でなかったら、田中は総理大臣になれなかったかもしれない。

 田中と政治的に対極に位置した、共産党の委員長、議長を歴任した宮本顕治も初婚で、再婚の作家・宮本百合子と結婚している。

 民主党政権で総理大臣になった鳩山由紀夫も初婚で、再婚の幸夫人と結婚している。資産家の鳩山とたたき上げの田中が初婚で、再婚の女性と結婚している。出世に育ちはあまり関係がないように思われる。

 政界にはまだ同様のカップルがいる。橋本龍太郎元首相の弟で、元高知県知事の橋本大二郎だ。橋本は鳩山とは学習院の初等科の同級生という共通点もある。夫人とは、NHKの福岡放送局に勤務していたときに知り合った。夫人は死別して、子持ちの未亡人だった。

スポーツ界、芸能界にも事例多数

 野球界では巨人の原辰徳監督が初婚で、再婚の明子夫人と結婚している。彼の場合はやや複雑だ。明子夫人とはもともと恋人同士で、原監督は結婚を望んでいたらしいが、明子が年上だったことなどが理由で周囲から反対され、一度は破局し、明子は他の男性と結婚した。その後、原監督は明子の離婚を待って結婚したといわれている。原監督の現役当時の活躍や監督になってからの巨人の好成績の裏に、少なからず、夫人の功績があることは見逃せない。“あげまん”とメディアに書かれていたこともある。

 芸能界では「2時間ドラマの帝王」と呼ばれている、俳優の船越英一郎が「夫初婚、妻再婚」の代表格である。船越は、年上で連れ子のいる再婚の女優・松居一代と結婚している。彼は結婚前から俳優として売れていたが、結婚後は「2時間ドラマの帝王」を完璧に定着させ、バラエティー番組でも人気を博している。結婚で、よりいっそう仕事の幅が広がっている。恐妻家のイメージも強いが、一代の夫を盛り立てる術が長けているのではないだろうか。

「夫初婚、妻再婚」の例を見てみると、このカップルには夫を成功させる秘密が多くあるような気がする。妻が年上の場合が多く、連れ子のある場合も少なくない。妻はいくつもハンディを背負って結婚している。家族から反対の場合も多く、なかには親から勘当されているケースもある。夫は、いずれも才能がある人たちばかりである。いわば孝行息子だ。

 夫婦のきずなが他の人たちより強くなり、周囲からの冷たい目を払拭させるために、夫を成功させる強い意志を2人は持つことになるのではないだろうか。また、一般的な常識にとらわれず、広い視野から物事を見ることができ、大胆な発想や実行力があるのかもしれない。

 才能ある息子さんを持っている親御さんは、年上で再婚で連れ子のある女性と結婚したいと彼が言ってきても、一概に反対せずに、しっかりと相手の女性を見ていただきたい。その女性は、息子さんを成功させる天使かもしれない。
(文=山田修)

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