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「JRA交流で着順逆」「競馬禁止薬物問題」「競輪の廃止」「ファン高齢化」公営競技が大ピンチ?

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 11月に入り全国各地で公営競技が盛り上がっている。しかしそこに水を差すような事件が飛び込んできた。地方競馬の岩手県競馬組合に所属する、水沢競馬場の高橋純厩舎が管理する競走馬3頭から禁止薬物が検出。11月10~12日に予定していたレースがすべて取りやめとなってしまったのだ。

 ことの発端は10月28日に行われたレース後の薬物検査でのこと。高橋純厩舎が管理するヒナクイックワンから、禁止薬物のボルデノンが検出された。さらに全頭検査が実施され、同厩舎のワンサイドストーリからも同様の薬物が認められたのだ。

 ここで大きな問題となっているのが、岩手競馬での薬物発覚は今年に入って3度目となること。つまり単なる事故ではなく、意図的な使用が疑われているのだ。実は競走馬の薬物検出は、全国的に毎年のように問題となっている。2013年からは毎年発覚しており、今年発覚した3回はすべて岩手競馬でのもの。このボルデノンは筋肉増強剤といわれるもので、使用が禁止されている。厩舎担当者の意図的な使用かと思われる部分もあったが、関係者は口を閉ざしており、詳細は不明。ただ来年1月7日まで管理馬を出走させないことは決定しているようだ。もちろん第三者によるイタズラの可能性もあるが、現在は調査中でその詳細が待たれるところである。

 競馬ファンにとって楽しみな開催が中止となったのは残念だが、それ以上に死活問題なのは岩手競馬の関係者だろう。実際に開催がなければレースが行われず、馬主にとっては愛馬の出走機会が奪われるのだ。もちろん馬券の販売もないわけだから、賞金による収入もゼロとなる。馬は預けているだけで預託料が発生するので、たとえ開催が中止であってもその預託料は発生する。馬主にとってはレースの出走手当てが大きな収入源ともなるだけに、出走すらできないのはかなりの痛手だ。ただ出走手当相当の金額が競馬場側から馬主に支払われるとのことで、最低限の措置は取られる模様。そこから厩務員や調教師への報酬が支払われるのは救いである。

 当初は11月10~12日の開催中止で早々と終結するかと思われたが、調査中に更に高橋厩舎の管理馬から薬物が検出。その結果、11月17~19日の開催も中止が決定した。そして残念ながら、この開催で行われる予定だったダービーグランプリも中止(延期の可能性も)となってしまったのである。

 ダービーグランプリは全国の地方競馬から3歳の強豪が集結して雌雄を決する一戦。多くの地方競馬関係者が目標にしていたレースだ。それが延期ではなく中止という判断は、決して軽くない。このレースのために必死に馬を育ててきた関係者にとって、断腸の思いだろう。ただ、ダービーグランプリのみ振り替え開催の可能性があるとのことで、ぜひとも実施していただきたいものだ。

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