ビジネスジャーナル > ライフニュース > テレビを観ると認知症になる?  > 2ページ目
NEW
新見正則「医療の極論、常識、非常識」

テレビを観ると認知症になる? テレビの情報を信じて踊らされる人々

文=新見正則/医学博士、医師

「正しい医療情報」とは

 しかし、医療の領域では真偽を確かめることは結構至難の業です。将来的には、正しい情報は集約されていきますが、今ここで正しいとされていることは、実は不明なことが多いのです。

 マーケット情報にも似ています。「景気は良くなる」と言う人もいれば、「悪くなる」と言う人もいて、そして彼らは数年後に自分の発言が間違っていたとしても、それを謝罪することはありません。医療や健康の情報も同じようなイメージです。

 つまり、なんとなく良さそうなこと、そしてスポンサーの意向に反さず、かつ視聴率が稼げる生活・健康情報が流される傾向にあるということを理解したうえで、そうした情報に接することが大切です。テレビに踊らされるのではなく、正しくテレビを利用すればそれでいいのです。極論君も常識君も共に正論なのです。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医師、新見正則医院院長

新見正則/医師、新見正則医院院長

外科専門医 /消化器病専門医 /消化器外科専門医 /消化器内視鏡専門医
慶應義塾大学医学部卒業後、外科医として研鑽を積む。大学病院や関連病院で診療にあたるほか、英・オックスフォード大学にて博士課程を修了。
新見正則医院 公式サイト

テレビを観ると認知症になる? テレビの情報を信じて踊らされる人々のページです。ビジネスジャーナルは、ライフ、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!