2018年8月に食中毒問題を引き起こし、培ってきた信頼を大きく損ねてしまった大手ハンバーガーチェーン・モスバーガー。しかし、この一件をきっかけに事業を見直し、改革を進めたことによって、現在は復活傾向にあるようだ。
同チェーンを運営するモスフードサービスが2月7日に発表した2020年3月期第3四半期決算によれば、売上高は520億円(前年同期比3.6%増)、営業利益は11億円(同19.1%増)だったという。
2019年には、新しい商品シリーズの展開やバンズのリニューアルといった取り組みを行い、再びユーザーの心をつかんだモスバーガー。今回は「この春、買うべきモスバーガーの商品5選」と題し、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」がチョイスしたおすすめメニューを紹介していきたい。
モスライスバーガー焼肉/362円(税別、以下同)
「モスライスバーガー焼肉」は、当サイトで昨年5月に掲載した『マックにはない!モスバーガー、今食べるべき商品5選…食べたら驚く美味さ&ガッツリさ!』でも取り上げたが、今回あらためてレコメンドしておきたいメニューだ。
その理由は、行楽地などへ出かけた際に間違いなく重宝するからである。和風オリジナルソースに漬け込んだという牛バラ肉は香ばしく焼き上げられており、焼きおにぎりを参考にしてつくり出されたというライスプレートとベストマッチ。老若男女が楽しめる仕上がりになっているため、家族や友人グループで買い出しするときには、ひとつないし2つ購入しておくといいだろう。
ちゃんとボリュームの感じられる商品であり、ごはんなので腹持ちもよし。コスパ的にも優れているバーガーだといえそうだ。
モスの菜摘(なつみ)チキン/269円
「モスの菜摘」シリーズのなかでもイチオシなのは、ズバリ「モスの菜摘チキン」である。
モスが自信を持って提供しているレタスやキャベツに包まれているのは、「チキンバーガー」の具材。濃い味つけのチキンパティはしっかりと主張できており、野菜にまったく負けていないといえるだろう。また、かかっているオーロラソースは野菜、チキンの両方と相性が良く、全体のバランスが素晴らしい逸品となっている。
また、カロリーが控えめなので、薄着になる夏が来る前にダイエットをしたいという方にもうってつけの商品ではないだろうか。ただし、「モスの菜摘」シリーズの商品には非常に食べづらいという難点もあるため、室内でゆっくりと食べることを前提に購入してほしい。
ソイテリヤキバーガー/334円
昨年10月公開の当サイト記事『この秋、買うべきモスバーガーのメニュー5選」では「ソイモス野菜バーガー」を紹介したが、ソイパティを使用した商品のなかでは「ソイテリヤキバーガー」も見逃せない。
肉の食感を再現するために大きさの違う大豆たんぱくを使ったり、臭み消しのために野菜ブイヨンを加えたりと、さまざまな工夫を凝らしたソイパティは、もちろんハイクオリティだ。しかし、肉の脂がない分、物足りないと感じてしまう人もいることだろう。
そこを補ってくれているのが、味の濃いてりやきソースとマヨネーズ。これのおかげで、何も言われなければソイパティとわからないほどのおいしさを実現しているのだ。
それでいて、カロリーが低く抑えられているのだから言うことなし。この「ソイテリヤキバーガー」と、先述した「モスの菜摘チキン」を毎日の食事に取り入れれば、失敗しがちなダイエットにも弾みがつきそうである。
とびきりトマト&レタス/426円
モスの「とびきりハンバーグサンド」シリーズは一定の評価を獲得しているが、なかでも「とびきりトマト&レタス」は、とりわけ好意的な感想が目立つバーガーである。
挟まれているのは、国産肉(牛豚合挽き肉)100%使用のハンバーグ。かなりの厚みがあるので、肉のうま味を存分に感じられる。また、上に乗せられたトマトの酸味と、かけられた和風ソースの風味が合わさって、絶妙なハーモニーを奏でている。
新年度で環境が変わった人などにとっては、心身ともに疲れてしまう出来事も多いはず。そんなときは、自分へのご褒美として、この贅沢なハンバーガーを頬張ってみてはいかがだろうか。
朝のスタートプレート<卵とベーコン&ミートソース>/325円
最後にピックアップするのは、「朝のスタートプレート<卵とベーコン&ミートソース>」。バターが添えられたベーシックなトーストとサラダに加え、ミートエッグがプレートに乗せられて提供されるというメニューだ。ミートエッグとは、ミートソースが敷かれたシンプルなベーコンエッグなのだが、これが絶品だということで、ユーザーから支持を集めている。
ドリンクセットにすると473円になるため、やや高い価格設定に思う方もいるかもしれない。だが、「ブレンドコーヒー」を選べば2杯目は91円で飲むことができるので、コーヒーとともにゆっくりと朝食を取り、おかわりしながら楽しむのがいいだろう。
一旦は苦境に立たされたモスバーガーだが、その商品クオリティの高さに変わりはないようだ。この記事を参考とし、高品質なメニューのなかから、自分にとってベストな一品を見つけ出してほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)