ファストファッションブランドの王者「ユニクロ」の兄弟ブランドである「GU(ジーユー)」。素材にこだわったベーシックデザインで確固たる地位を築いているユニクロに対し、GUはさらなる低価格とトレンドにフォーカスしたデザインワークで差別化を図り、若者を中心に人気を集めている。
実際、GUは人気の「スウェットイージーパンツ」を、主力工場への集約と継続的・長期的な発注を行っていくことで、定価1990円(税別)から定価990円(税別)に値下げするなど、驚異的な安さへのこだわりを見せているのだ。低価格化で販売数を増やし値下げ分をカバーするという、薄利多売のスタンスをより強化している印象である。
そこで、この記事ではリーズナブルさにストロングポイントを置くGUの春アイテムのなかで、買うべき服をリコメンド。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この春、買うべきGUの服5選」を選び、恋愛コラムニストで10年以上のファッションライター経験もある堺屋大地氏に、おすすめポイントを解説してもらった。
今回、以下の5つを基準に選定した。
・ファッションビギナーでも比較的着こなしやすいこと
・難易度の高い“最先端のおしゃれ”は目指さないこと
・“ダサい”と思われるぐらいなら無難な着こなしにすること
・女子ウケが良く“ちょっとおしゃれ”と思われること
・無理に若ぶるのではなく、年相応に大人っぽく見えること
では、「買うべき・買ってはいけない調査班」が選んだ「この春、買うべきGUの服5選」を紹介していこう。
ウィンドプルーフシェルパーカ/1990円(税別、以下同)
防風素材仕様のパーカで、生地裏にはラミネート加工が施されており、軽さと強度を両立している。カラーバリエーション(カラバリ)はブラック、レッド、オレンジ、ベージュ、イエロー、グリーン、オリーブ、ブルーと8色展開。
「春のライトアウターに最適なスタイリッシュデザインで、税別2000円を切るという価格はコスパ抜群です。カラバリが8色もあるから自分の好みの色が見つかるし、ほかの人とカブりにくいのもGOODですね。なかでもグリーン、オリーブ、ブルーあたりは大人のビジネスパーソンに似合う色味だと思います」(堺屋氏)
ウルトラコットクルーネックT(半袖)/590円
優しい触り心地のコットン95%使用で、吸水速乾、抗菌防臭、ストレッチ性に富んだTシャツ。カラバリはオフホワイト、グレー、ブラックの3色展開。
「奇をてらわないシンプル・イズ・ベストな無地Tです。税別590円という低価格なので、色違いで全部買うとか、同色のサイズ違いを買ったりしても損はないと思います。個人的な意見としては、首回りがかなりゆったり開いているので、大人の色気が出せるオフコーデに重宝するという印象です」(堺屋氏)
ボーダークルーネックT(半袖)/790円
デザイン性のあるボーダー柄で、毛羽立ちの少ない糸を使用して肌触りを良くしたクルーネックTシャツ。胸元にはポケットあり。カラバリはホワイト×ネイビー、グレー×ホワイト、ブラック×ホワイト、ピンク×ホワイト、ベージュ×ホワイト、ダークグリーン×ホワイトの6色展開。
「気張りすぎない“ちょっとおしゃれ”を演出してくれるボーダー柄がいいですね。胸元のポケットがアクセントになっているので、暖かい日にはこれ1枚で外出してもいいと思います。ホワイト×ネイビーやグレー×ホワイトあたりなら、30代、40代のビジネスパーソンでも、“年相応の若々しさ”が出せますね」(堺屋氏)
ファインゲージVネックカーディガン(長袖)CL/990円(※値下げ後価格)
ベーシックなデザインのカーディガンで、滑らかな手触りの糸を使用しているため、上品な仕上がりになっている。カラバリはライトグレー、グレー、ブルー、ネイビーの4色展開。
「ヘタな小手先のデザインを加えずに、ド定番に徹しているのが好印象。襟付きのシャツとレイヤードすればきれいめに見せられるし、Tシャツとレイヤードすればラフに着こなせるので、春コーデにおける汎用性が高いです。それと4色展開されていますが、どの色も大人男性に似合うはず。意外にもコレはかなりポイント高いです。というのも、GUはカラバリが豊富でも若々しすぎる色ばかりで、大人男性が着るとダサくなりがちなものが多いんですが、この4色はどれもハズレなしなんですね」(堺屋氏)
ビッグスウェットパーカ(長袖)SPOD「2001年宇宙の旅」/990円(※値下げ後価格)
SF映画の金字塔として名高い、スタンリー・キューブリック監督の代表作『2001年宇宙の旅』とコラボしたスウェットパーカ。カラバリはホワイト、ブラック、オレンジの3色展開。
「最初に言っておくと、ホワイトはおすすめですが、オレンジは大人男性には若々しすぎるので避けたほうがいいです。後ろ身頃には劇中の名シーンがデカデカとプリントされているんですが、前身頃には控えめにロゴが入っているのみ。これがクールでカッコいいんですよね。ちなみに、この『2001年宇宙の旅』コラボシリーズにはデニムジャケットもあるんですが、それは「買ってはいけない」編で紹介しています」(堺屋氏)
世界の最旬トレンドを取り入れることが多いGUアイテムは、大人男性からするとエッジが効きすぎていて、着こなせない(ダサくなってしまう)服が少なくない。だが今回紹介したアイテムは、ベーシックデザインのものを中心にリコメンドしているので、大人男性でも無理なく“ちょっとおしゃれ”に見せられるはずだ。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)
※情報は2020年3月5日現在のものです。