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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

日本が北朝鮮の核ミサイル被弾の場合、死なないための具体的対処法…20分後に黒い雨

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

 秋月医師のこの指導(治療食)は正しかったことが、のちに科学的に証明された。

 玄米に含まれる「フィチン酸」や、味噌や納豆などの大豆発酵食品に含まれる「ジピコリン酸」に放射性物質を体外に排泄させる効果があることが明らかになったのである。

 そして、なんといっても自然塩による放射性物質の浄化作用である。秋月医師の治療を受けた被爆者たちは、のちに「玄米と塩で助かりました」と異口同音に感謝の言葉を述べたという(詳細は拙著『「減塩」が病気をつくる!』<石原結實/青春新書インテリジェンス>参照)。

 秋月医師の書かれた『長崎原爆記 被爆医師の証言』(日本図書センター刊)の英訳本は、1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故のあと、欧米のたくさんの人に読まれ、その後はヨーロッパで味噌の流通が10倍増となったという。

 私も大学を卒業して長崎大学医学部原爆後遺障害研究施設内科に入局し、まだほやほやの若造医師だった頃、何回も秋月医師にお会いして種々薫陶を受けたことがある。

 いつもにこにこされた温和な紳士で、生涯玄米食を続けられ、90歳近く(1916年1月3日~2005年10月20日)まで長生きされた。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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