ストレートネック、ネコ背を解消しよう
このように、頻繁な前かがみ姿勢が続けば続けるほどストレートネック、ネコ背が進み、背骨のS字カーブが崩れるので、腰椎や頸椎の脊柱管狭窄症の進行が避けられなくなる。
しかし、清水伸清水伸一院長は、ストレートネック、ネコ背の解消法を独自に開発し、推奨している。詳しくは下記のサイトを参照してほしい。
▶︎姿勢から改善する脊柱管狭窄症【根治】プログラム
http://www.kyousaku.karadane.jp/articles/entry/care/self/006140/
→まっすぐ頸椎(ストレートネック)を改善する「水平あご引き」
→背骨のS字カーブを取り戻す「スーッと背伸び」
→腰椎の硬直を和らげるには仰向けで「片ひざ抱え」
→前傾姿勢が改善され長く歩ける「足裏三点立ち」
さて、脊柱管狭窄症の症状の調査・研究を長年にわたって重ねてきた清水院長は、脊柱管狭窄症を神経が圧迫される部位別に「神経根型」「馬尾型」「混合型」の3タイプに分類している。
4年以上通院している患者59人(男性24人、女性35人/初診時の年齢は53~86歳で平均年齢72歳)を対象に調査したところ、3タイプの内訳は、神経根型が40人(67.8%)、馬尾型が12人(20.3%)、混合型が7人(11.9%)。 初診時の平均年齢と平均罹病期間は、神経根型が69歳/3年3カ月、馬尾型が65歳/5年、混合型が74歳/4年だった。
VAS(症状の強さの尺度)によって症状の変化を調べたところ、左右片側に痛み・痺れや歩行障害が見られる神経根型は、手術なしでも改善の可能性が大きい保存療法を選んだ。一方、特有の異常感覚(足裏のジリジリ感や肛門の痺れ)や排尿・排便障害を伴う馬尾型と混合型は、保存療法だけでは改善が難しいため、手術を選ぶ人が多かった。
この調査によって、脊柱管狭窄症は、タイプが違えば、症状や発症後の経過が異なる事実が判明した。脊柱管狭窄症のタイプは、医師の診断がなくても自分で推測できる。詳しくは「自己診断チェック付! 脊柱管狭窄症の診断・検査方法」を参照してほしい。
▶︎自己診断チェック付! 脊柱管狭窄症の診断・検査方法
http://www.kyousaku.karadane.jp/articles/entry/basic/intro/006138/
腰・首・胸・足の4大異変が招く全身難病、脊柱管狭窄症。単に加齢による衰弱だけが原因ではない。繰り返すが、パソコン操作、車の運転、携帯メールの使用、読書、料理など、習慣的に前かがみ姿勢が多い若い世代にも起きるリスクは高い。注意しよう。
(監修協力=脊柱管狭窄症ひろば)
(文=ヘルスプレス編集部)
清水伸一(しみず・しんいち)
清水整形外科クリニック院長
1988年、埼玉医科大学卒業後、茨城県立中央病院、東京都社会保険中央総合病院などで整形外科診療と救命救急医療に携わり、埼玉医科大学総合医療センター整形外科医局長、講師を歴任。
2006年、さいたま市浦和区に清水整形外科クリニックを開業。日本整形外科学会医。AKA-博田法指導医。清水整形外科クリニック(http://www.shimizu-seikei.com/)