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漢方に「副作用がない」なんて誰が言った!?(depositphotos.com)
最近はドラッグストアにもさまざまな種類の漢方薬が並ぶようになり、手軽に買えるようになった。商品名が「ナイシトール」「コッコアポ」「チクナイン」といったカタカナの医薬品も、主な成分は漢方薬だ。漢方薬の認知度が上がり、使用者も増えているはずだろう。
だが、その一方で、「漢方薬には副作用がない」「効き目が穏やか」「体質を改善する」といった誤解が流布している。誰がこのようなことを言い始めたのだろうか。
筆者は、漢方の専門家に取材する機会がたびたびあったが、誰一人、こうしたことを口にはしなかった。むしろほとんどの専門家は、「体質に合えば鋭い効き目を発揮する」「体質に合わなければ、効かないどころか副作用が現れることがある」と話していた。
メディアが誤解を流布してきた
最近「漢方の大噓」という刺激的なタイトルで、漢方薬の副作用を大々的に取り上げる雑誌があった。その中吊り広告を見て、「漢方薬に副作用があるなんて、だまされた気分だ」と思った人がいたら、ぜひお伝えしたい。大噓の責任は、「漢方薬そのもの」ではなく、「誤解を振りまいてきたメディア」だと。
また、「漢方薬を使用して体調は改善しているのに、今回の記事で副作用が心配になった」と思った人がいたら、それは非常に喜ばしいことだ。漢方薬に限らず、西洋医学の合成医薬品やサプリメント、健康食品などすべてにおいて、副作用には十分注意したほうがいいからだ。
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