東日本大震災から10年となる今年、大きな地震が頻発するなど、改めて災害への備えが注目されている。巷では多くの防災グッズが販売されているが、もちろんすべてを常備しておくわけにはいかない。そこで、家電から日用品まであらゆるモノが揃うヤマダ電機で見つけた、おすすめ防災グッズを紹介していく(価格はウェブ税込み)。
エアージェイ 太陽光&モバイルバッテリーRD/5470円
今や日常生活になくてはならないスマホは、災害時は特に必要性が増す。電話連絡を取り合うだけでなく、ラジオやニュースなどもスマホがあれば視聴や閲覧ができ、情報収集に非常に役立つ。
最重要アイテムともいえるスマホの最大の不安要素は、バッテリー切れだ。そこで、非常時用にモバイルバッテリーを1台備えておきたい。2018年に一般財団法人「ダイバーシティ研究所」が被災した方100人に調査したところ、「あってよかったもの」「これは絶対用意すべきと感じたもの」でモバイルバッテリーがトップに挙げられている。
今回紹介するモバイルバッテリーは家庭用電源から充電できることに加え、太陽光でも蓄電が可能だ。急な停電や充電し忘れていた際にも、搭載されたソーラーパネルに日光が当たりさえすれば、バッテリーを確保できる。
また、LEDライトの機能も付いているので、緊急時の光源としても使える優れもの。さらに、IPX4防水仕様となっているので、多少の雨にさらされても問題ない。容量的にも、iPhoneXSを5回フル充電できる。一家に1台常備しておいて、家族で共有するのもいいだろう。
ジェントス ヘッドライト/1111円
災害時に必須なアイテムの筆頭として、昔から挙げられているのが懐中電灯。すでに常備している人も多いと思われるが、大きく、重く、使うときに片手をふさいでしまうタイプは意外と使い勝手が悪い。その点、頭につけるヘッドライトなら両手も空くので、今や標準的な装備となってきている。
今回紹介するのは、電池を含めて93gの軽量モデル。体力の温存が重要な緊急時は、身につけるものは軽ければ軽いほどいい。また、横方向のバンドだけでなく縦バンドもついているため頭にピッタリと装着することができ、落下する可能性もかなり低くなる。
さらに、単三電池1本で約12時間の点灯が可能。ヘッドライトの中には単三電池ではなくボタン電池を使用するものもあるが、汎用性の高い単三電池対応の方が安心感がある。
本田洋行 手袋シャンプーフローラル/404円
被災した際は、数日入浴できないということもあり得る。仮に入浴ができる環境でも、体調不良などが原因で湯船に浸かれないことも往々にしてあるという。そんなときにあるとうれしいのが、この水のいらない「手袋シャンプー」だ。
スプレータイプの水のいらないシャンプーもあるが、この商品は手袋タイプなので直に頭皮をマッサージすることができ、より清涼感を感じることができる。ストレスや疲労が溜まりやすい避難生活においては、この点が重要となるだろう。
水分をたっぷり含んでいるためしっとりと洗い上げることができるが、泡立ちはないので水やタオルでの洗い流しは不要である。水が貴重になる避難生活において、コンパクトで場所を取らないこの商品はひとつあって損はない。
オカモト 使い切りどこでもシャワー おしりキレイ/201円
ウォシュレットを日頃から愛用している人も多いと思うが、災害時や避難所生活では風呂に入れる機会も限られ、トイレも清潔であるとは限らない。それでも清潔さを保つためやリフレッシュ感を得るため、また痔に悩む人などにとって、ウォシュレットは必需品である。
そこで常備しておきたいのが、この「使い切りどこでもシャワー」だ。使い切りタイプなので非常に衛生的。中に入っている水も日本で精製されたものなので、長期保存しても雑菌が増えるなどの心配もない。
ノズルの長さも十分なので局部に難なく届く。手動で行うため、うまくフィットさせるにはコツが必要になるが、ソフトボトルなので水圧の調整なども自由にできる。握力が弱い高齢者や子どもでも簡単に使用することができるだろう。
角利産業 折りたたみクッションマットダブル/2178円
避難生活では、すぐに布団やマットなどが用意されないことも予想される。そんなときは固い地べたに座ったり寝たりしなくてはならないが、疲れが取れない上に体温も奪われるなど危険だ。
その際にあると便利なのが、クッションマット。ちょっとしたときに敷くだけで、体への負担が激減する。さらに、この商品は折りたたんで手軽に持ち運びができるので、避難する際にも携帯しやすい。
また、表面に特殊な凸凹加工がしてあり、凹面に温かい空気がたまるので保温性にも優れている。夏場は蒸れを逃してくれるので、1年を通して快適だ。凸凹面の厚みは1.5cmもあり、クッション性も抜群で、1枚敷けばかなり居心地がよくなるだろう。
(文=清談社)