入園や入学、そして進級と、新年度を迎えた子どもたちは、心なしかひとまわり大きくなったように見える。そんな子どもたちに「新しいものを見せたい」「新しい経験を積ませたい」と思う親も少なくないだろう。実際に、幼少期にさまざまなものに触れることで、感受性が育まれたり、自信や挑戦する勇気を持てたりと、多岐にわたっていい影響があるといわれている。
とはいえ、ただ連れて行って親が見守る「子どもだけが主役」というものよりも、どうせなら親も一緒に楽しめるものがベストといえるだろう。それは「冒険」ともいうべきアクティビティで、日本のあちこちで体験できる。自然に触れながら五感を刺激するというもので、遊園地や動物園、水族館などとの大きな違いは、挑戦することに少々の勇気がいること。しかし、そこで一歩を踏み出せば、親にとっても子どもにとっても、きっと人生の宝物になることだろう。
そこで今回は、子どもたちと一緒に楽しめるアクティビティを紹介したい。「知っているけど体験したことはない」「こんなものがあったのか」「次の休みはこれに挑戦してみようかな」などさまざまな感想があると思うが、百聞は一見にしかず。まだ未体験のものがあれば、このゴールデンウィークや週末などを使って体験してみてはいかがだろうか? 気分も新たにスタートした新年度、さあ今年は何に挑戦してみようか?
(1)ドルフィン・スイム
心理治療効果があるともいわれている、イルカと泳ぐアクティビティ。「イルカ・セラピー」という言葉もあるほどで、人間を笑顔にしてくれるだけでなく、心を健康にもしてくれるものだ。好奇心旺盛なイルカは、手が届く距離にまで近づいてきたり、不思議なことに頭に思い描いた通りにイルカが動いてくれることもある。船に乗って沖合で体験するツアーや、沿岸部のイケスで体験できるものもある。
※対象目安は4歳以上から。イルカに触れるだけなら4歳未満でも可能な場所も。
(2)ケイビング
洞窟探検を意味する「ケイビング」。探検という文字が入るだけで、冒険心がくすぐられる人も多いだろう。観光地化され、遊歩道が整備されているような洞窟とは異なり、自然そのままの姿が残る洞窟が舞台となる。ヘッドライトの明かりを頼りに、濡れたり、泥だらけになりながら、ときに体を屈めたり、横にしたりしながら進んでいくものだ。基本的にガイドが同行するツアーへの参加が基本なので、太陽の光が届かない地中でも安心してトライできる。
※対象目安は小学生から。