ゴールデンウィークが、目前に迫っている。今年は5月1日、2日の平日を休めば9連休。今からでも間に合う、海外のお勧めの旅行先にベスト5について、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏に聞いた。
ベスト1:香港
「香港はLCCがけっこう発着しているので、飛行機の席は取りやすいです。特に、羽田からも成田からも飛んでいる香港エキスプレスという航空会社なら、ピーク時でも往復5万円台で利用できます。香港は、6月から9月くらいまではすごく暑いので、ゴールデンウィークは、気候的にちょうどいいです。グルメも充実していますし、ショッピングしてもいいですし、マカオに足を延ばしてカジノをするのもいいかなと思います」
ベスト2:シンガポール
「LCCを含めて多くの航空会社が乗り入れていて便数も多いです。きれいで清潔、グルメも豊富ですし、家族連れにはもってこいの場所です。カジノもあります」
ベスト3:天津(中国)
「天津へは、春秋航空が今年の1月末から飛び始めていて、まだそんなに定着していないので、席は取りやすいです。往復4万円台からあり、コストパフォーマンスもいい。天津は港町で、北京とも上海とも違う味わいの、とてもいい街です。北京に行きたくなったら、新幹線で1時間もかからないので、両都市を楽しむこともできます」
ベスト4:ドバイ
「15万円くらいしてしまいますが、ほかの国からみたら割安なのが、ドバイ。中東乗り換えでヨーロッパに行くというコースがよくありますが、日数がかかりますし、料金は高いですよね。ドバイなら10時間くらいで行けますし、ピークから1日くらい外せば安い席もあります。ドバイは中東屈指の金融センターで、21世紀に入ってから多くの超高層ビルや巨大モールなどが建設されています。変わりゆくドバイを見るのは、ヨーロッパよりもおもしろいかもしれません。イスラム教国ですが、世界都市であり非イスラム教徒も多いことから、ホテルやレストランでは飲酒できるところが多いです。やはり夏はすごく暑いので、ゴールデンウィークは気候的にもちょうどいいでしょう」
ベスト5:イスタンブール(トルコ)
「トルコは危険だというイメージが定着していて、行く人は減ってるので、直行便でも経由便でもけっこう安い便が出ています。もちろんイラクやシリアとの国境近くには行かないほうがいいですが、今や世界中のどこでテロが起きても不思議ではない状況。イスタンブールはそれよりちょっと危険度が高いというくらいですから。旅の上級者向けですが、さまざまな情報に敏感になって、自己責任で安全を確保して行くのはありだと思います」
(構成=深笛義也/ライター)