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災害時に役に立たない恐れアリ!真夏の防災グッズ“買っちゃダメ”な5つを選定

文=清談社
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「ヤフオク! - 日本最大級のネットオークション・フリマアプリ」より
ヤフオク! – 日本最大級のネットオークション・フリマアプリ」より

 夏は災害の季節でもある。特に近年の日本は台風やゲリラ豪雨による水害が頻発しており、常に警戒しておく必要があるだろう。また、今夏は猛暑な上に電力不足も叫ばれており、これらが複合して、さらなる災害が起こる可能性もある。

 そこでまず考えたいのは、自分の身を自分で守る「自助」だ。そのためにも防災グッズは必須だが、オークションサイトなどで購入するときには気をつけたいポイントがある。そこで今回は「ヤフオク!」で見つけた、あまりオススメできない防災グッズを5点紹介する(各種情報は調査時点)。

簡易マルチテント

 どんな場所でもサッと拠点を作ることができるマルチテントは、雨風をしのぐことができるため、防災グッズとしても有用だ。その最大のメリットは、軽くて薄く、コンパクトに持ち運びできる携帯性にある。屋外の広域避難場所などでも、手軽に休憩スペースを確保することができるだろう。

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 今回紹介するMONTAGNAというメーカーの簡易マルチテントは、ヤフオク!で送料含めて2000円以下で購入することができる。しかし、安価なのには相応の理由がある。このテントはロープ1本で天井部分を吊り上げるタイプで、そもそもロープをかける木の枝などのポイントがなければ、テントとしての用途を満たすことができない。

 さらに、クッション性が低く、そのまま寝ると地形の影響をダイレクトに受けてしまうリスクもある。ロープを使わずに寝袋のように使うことも可能なようだが、内部が保温性の高いアルミ素材なので、真夏に使うには暑すぎるかもしれない。

急速充電大容量モバイルバッテリー

 今や日常生活になくてはならない存在となったスマホ。非常時も重要な連絡ツールであり、ネットニュースやSNSで情報収集したり、ライトや時計代わりになったりすることも考えると、もはや最重要ライフラインといえる。そのため、スマホのバッテリー切れを避けるべく、大容量のモバイルバッテリーを備えておきたいと考えている人は多いだろう。

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 ヤフオク!には、さまざまなタイプのモバイルバッテリーが出品されているが、中には9万9000mAhという超大容量のものが数百円で売っていることもあった。このような安価な外国製モバイルバッテリーには、スペック詐欺だけでなく、粗悪品が混ざっていることが多い。一度充電しただけで使えなくなったり、使用中に異常に熱を帯びたりするなど、非常に危険なものが届いたという報告も多い。災害時に発火などしてしまったら本末転倒なので、信頼できるメーカーのものか、値段と性能が妥当なものを選ぶようにしたい。

折りたたみ式ヘルメット内蔵型防災ずきん

 日頃から災害に備えた状態で生活する「フェーズフリー」という概念が注目されている。その好例として挙げられるのが、昔ながらの「防災頭巾」だ。東日本大震災時には、座布団と非難時の頭部保護という2つの使い方だけでなく、避難所では防寒具やまくらの代わりになったという実例も報告されており、その有用性は高い。

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 このヘルメット内蔵型の防災頭巾は、落下物からの衝撃を和らげる力を大幅に強化しているので、非常時に身を守るアイテムとして安心感がある。しかし、メーカー側が防災頭巾とヘルメット部分の取り外しを推奨していないため、平時に座布団として使用するといった多様な使い方はできない。また、折りたたみと展開にコツが必要で、広げた状態で固めのレバーを倒す操作には慣れが必要などといった声もある。

 ヤフオク!では5000円台で出品されていたが、他の折りたたみ式防災ヘルメットは2000~3000円台で多く出品されており、頭巾一体型とはいえ割高感は否めない。防災頭巾と折りたたみ式ヘルメット、それぞれのメリット・デメリットを考えて購入を検討した方がいいだろう。

リバーシブル アルミブランケット(金銀)

 非常時に体温保持などの目的でよく使われているアルミブランケット。使用前はコンパクトに畳まれているものも多く、ポケットティッシュほどのサイズで携帯することが可能だ。今回紹介するアイテムは金と銀のリバーシブルタイプで、金色面は熱を吸収、銀色面は熱を反射する性質を利用して、オールシーズン使えることを謳っている。

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 気温が高いときには銀色面を外側に使用するのだと思われるが、それでも夏場はかなり蒸し暑くなるだろう。保温性は抜群だが、その分細かな温度調整には向かないので、夏場の備えなら他の素材のブランケットを用意しておいた方が良さそうだ。

使い捨て式レインシューズカバー

 夏場はゲリラ豪雨に台風と、水害に遭遇する場面が多い。災害レベルとまではいかなくても、集中豪雨などで街が水浸しとなることがよくあり、濡れた靴で歩き回って不快な経験をしたというビジネスパーソンも多いだろう。足元が濡れると体温が奪われ、風邪をひくリスクも高まる。また、大雨でも通勤しなければならない日もあるだろう。

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 そんなときに役立つのが、この「使い捨て式レインシューズカバー」だ。靴の上から装着し、目的地に着いたら外して捨てるというアイテムで、ヤフオク!では50足分が送料無料の1700円ほどで出品されており、1回35円で足元が濡れずに済むと考えたら有用だと思える。

 しかし、このような使い捨て式のカバーはビニール製のことが多く、耐久性がない。アスファルト等でこすれるとすぐ破れてしまい、まったく意味をなさなくなってしまうケースがある。さらに、滑りやすく、マンホールや鉄製の格子などの上を歩くと転んでしまうなどのリスクも考えられる。もともと新築の建物などで使う屋内用のものだと思われるが、オークションサイトでは堂々と「アウトドアに!」などと書かれていることもあるので、商品の仕様を注意深くチェックしてみよう。

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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