会社帰りの憩いの場としてまず思いつくのは居酒屋ですが、居酒屋は私たちの食を満たすだけでなく、重要なコミュニケーションの場でもあります。
一見、居酒屋のメニューはカロリーが高そうですが、食べ方さえ間違えなければダイエットにも効果があるそうです。
今回は、健康予防管理専門士・ダイエットインストラクターの長谷川香枝氏に、太らない居酒屋での飲酒・食事方法について話を聞きました。
●太らないお酒の飲み方
長谷川香枝氏(以下、長谷川) 太る一番の原因はカロリーではなく糖質です。糖質を多く含む食材は血糖値を急激に上げやすく、太りやすいです。血糖値が急激に上がると肥満ホルモンであるインスリンが多量に分泌され、脂肪を溜め込み、その結果太ります。糖尿病をはじめとする生活習慣病の原因にもなりかねません。
–ビールなどのお酒はどうしても糖質の含有量が多いイメージがありますが、痩せようと思っている人は、お酒をやめなければならないのでしょうか?
長谷川 ダイエット中でも、最初の1杯のビールをやめる必要はありません。ただしビールは太る原因である糖質が多いので、2杯目からは糖質が入っていないお酒を楽しみましょう。またビールを頼む場合は、枝豆をセットで注文するとよいでしょう。枝豆の食物繊維が胃に膜を張り、後に食べるものの消化吸収を抑えてくれ、太りにくくなります。
–ほかには、どのようなメニューを頼むといいでしょうか?
長谷川 糖質の低いアボカドサラダ、水菜のサラダ、もずく酢もいいですね。ただサラダという響きにだまされてはいけません。ポテトサラダは糖質の塊です。ポテト類は太るもととなることを念頭に、太らないサラダを注文しましょう。
–太りにくいお酒も教えてください。
長谷川 飲んでも太らないお酒は、焼酎、ワイン、レモンサワー、ハイボール、ジン、ウオツカ、ウイスキー、ブランデーなどです。逆に太りやすいお酒は、ビール、発泡酒、日本酒、紹興酒、そして甘いカクテルなどです。しかし、毎晩飲みすぎれば、肝臓に負担がかかっていますので、週2日は休肝日をつくり、楽しくお酒を飲みましょう。