15年ヒット商品は?消費動向の前提条件と「ヒットの理論」から“経験的”大胆予想
(2)「そうだな、~がいい」=欲しい特定の商品がなければほかでもOK
→ファンづくりとシェア向上戦略を実行しなければ消滅
(3)「絶対~でないとダメ」=ほかの商品はいやだ
→ヒット商品となる可能性大
(4)「~がなくなると本当に困る」=特定の商品以外はNG
→ロングセラー
上記の中で(3)(4)の商品・サービスがヒット商品となるわけだが、メーカー側としては消費者から「そうそう、それが欲しかった!よく気がついて提供してくれてありがとう」といわれるものを提供できるかが重要だ。メーカーはそういう「潜在ニーズ」を掴んで形にして提供するわけだが、もちろん商品が叶える潜在ニーズが大きければ大きいほど、ヒットの確率が上がる。
●15年のヒット商品予想
では、以上を前提にして来年のヒット商品はなんなのか? 筆者なりに予想してみよう。まず、ポイントは以下の4点と考えられる。
・株価上昇などによる高所得者増加
・円安による内需減退と雇用不安、それによる所得格差拡大
・高齢化の進行
・正規労働者の減少
以上から、消費者の節約志向が高まり、次のような潜在ニーズが広がることが予想される。
・必要なもの以外の支出を抑える
・極力安いものを求める
・「プチ贅沢」が発展して「超プチ贅沢」
・お金をかけずに、ちょっとしたことで遊びや楽しさを感じる