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山本康博「なぜあの商品はヒットしたのか/しないのか」(1月1日)

部下に嫌われ、能力も引き出せないダメ上司 部下を成長&成功させ、利益を上げる良い上司

文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役

上司が取るべき行動

(1)人格を否定しない

 筆者は昔、上司からみんなの前で人格を否定されたことがありますが、このことは一生忘れられません。部下もいる朝礼で、私という人格をけなされたのです。朝礼の後、裏の倉庫に行ってスチール棚を思い切り蹴飛ばして破壊しました。幸いすぐに棚は元に戻すことができましたが、私の左足は捻挫して、その後1週間は足を引きずる羽目になりました。

 筆者がヘッドハンティングされて辞める時に人事部長から、その上司はお前を後継者にしようと考えていたがうまく伝えることができなくて残念、裏切られた気持ちだと
言っていたと聞かされました。人格の否定を行うと貴重な人材を失い、さらに一生恨まれることになります。上司となったら、バランスの取れた喜怒哀楽を表現することが重要です。

(2)部下と飲みに行くなら自腹

 部下と飲みに行っておごる場合には、領収書は絶対に切らないでください。領収書をもらうということは業務ということです。実際に私が部下から言われたことですが、部下は私用にもかかわらず領収書をもらっている上司を軽蔑します。あえて自腹を切ってください。上司は部下よりも給与が高いはずなので、部下に還元してください。

(3)部下の成功は心の底から喜ぶ

 部下が仕事でうまくいった時には、思いっきり喜んであげてください。言葉と表情を合わせて表現しなければ伝わりません。当然、その成功が会社のためになるのなら、部下に利益を還元することも必要です。給与やボーナスを増やしたり昇格させるなど具体的な行動がなければ、相手には通じません。
(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)

山本康博

山本康博

ビジネス・バリュー・クリエイションズ
代表取締役、損保ジャパン顧問。ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、日本たばこ産業、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本制作。1年以上継続した商品は計算すると3割以上、メーカー側でマーケティング実績35年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、2016年スタンフォード大学 David Bradford 名誉教授、ボストンカレッジ Allan Cohen 教授の推薦書として、世界に向けて英著、 “Stick Out”a ninja in Japanese brand marketingを全世界同時発売開始。『Stick Out~a ninja marketer』(BVC)、現在ブレイク中で話題のAmazon書籍総合1位も獲得したベストセラー『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版)の一人として8月1日執筆など。

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