同サイトでは、日本の人型ロボットとして、本田技研工業の「ASIMO」や、東芝の「地平アイこ」が紹介されている。また、アメリカは人間そっくりのロボットを開発する意欲はさほど強くないが、日本は情熱を注ぎ、人型ロボット市場で世界をリードしていると伝えている。
会話ができるロボットが次々と登場
確かに、日本は人型ロボットに「並々ならぬ情熱」を注いでおり、百花繚乱の状態だ。以下に紹介するロボットは、癒し系ロボットと言い換えることもできる。
ソフトバンクは、人の感情を理解する人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の一般向け販売を6月20日より始めた。体長121センチ、重さ29キログラムのペッパーは、マイクやセンサーを使って人の表情や声色から感情を読み取り、会話をする。本体価格は19万8000円だ。7月からは、ペッパーを使った世界初のロボット人材派遣サービスも始まった。
タカラトミーとNTTドコモは、次世代コミュニケーショントイ「OHaNAS(オハナス)」を共同開発、10月1日に発売する。対象年齢は8歳以上で、価格は1万9800円だ。
オハナスに話しかけると、ニュースや天気などの情報を教えてくれるだけでなく、しりとりやクイズを楽しむこともできる。例えば、「しりとりをしよう」と話しかけると「しりとりするよ。僕、ガチで強いから。好きな言葉をどうぞ」と自然な会話を楽しめるという。
国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は、ロボットを活用した高齢者向けのコミュニケーションサービスを始める。人型ロボットの「テレノイド」を抱きかかえながら電話のように通話できるもので、大阪大学の石黒浩特別教授が開発した。
石黒教授は、「認知症などの高齢者がテレノイドで会話すると、情緒が安定する効果がみられる」と語っている。
災害用ロボットの世界大会で、日本勢は惨敗
「人と同じように考え、行動する『ヒューマノイド』が、ロボットの究極のかたち」といわれながら、実現は難しいとされてきた。しかし、その流れが大きく変わりつつある。