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これらに加え、日本メーカーでは京セラがUQ mobile向けに「DIGNO L」を発表した。富士通もミッドレンジモデルでおサイフケータイに対応した「arrows M03」を発売する予定で、SIMフリーモデルのバリエーションも、大手キャリアに負けずと劣らず、充実し始めている。合わせて、MVNOを展開するFREETELも、フルメタルボディを搭載した「REI(麗)」を販売中。新カラーとして、メタルレッドを夏から秋にかけて発売する。
スペックの幅に広がり
これらのSIMフリースマホから、いくつかのトレンドを読み解くことができる。ひとつは、スペックの幅に広がりが出てきたこと。たとえば、ファーウェイは昨年、フラッグシップモデルの「P8」の日本投入を見送っていたが、今年はP9を目玉に据えている。その理由として、同社で日本の端末事業を率いる呉波氏は「総務省の指導もあり、大手キャリアの廉価販売がなくなった」ことを挙げる。
キャリアのハイエンドモデルから「実質0円」がなくなったこともあり、メーカーがより価格が上のSIMフリースマホを売りやすくなったというわけだ。実際、他のメーカー関係者も、ユーザーのニーズが多様化していることを指摘する。
これまで、3万円前後のミッドレンジモデルに人気が集中してきたSIMフリーモデルだが、この夏からは、その傾向も少し変わってくることになりそうだ。未発売モデルは、Snapdragon 820を搭載したZenFone 3 Deluxeや、大画面モデルのZenFone 3 Ultraも、こうしたニーズを満たせるかもしれない。
“安っぽさ”が薄れる
一方で、その3万円を切るミッドレンジモデルも、徐々に価格は下落傾向にある。ZTEのBlade V7 liteのように、指紋センサーや金属筐体を採用しながら、2万円台前半を実現したモデルも増えている。逆に、3万円前後のモデルには、プラスαの付加価値が求められるようになってきているのだ。日本未発売のZenFone 3も、価格は249ドル(約2万5462円、6月26日時点)。低価格にもかかわらず、カメラは1600万画素で、光学手ブレ補正に対応するなど、機能は豪華だ。
2万円台前半と低価格ながら、指紋センサーを搭載し、ボディには金属を採用したZTEの「Blade V7 lite」
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