「いわゆるスレッドの『埋め立て』です。2ちゃんねるで『ブラック企業の○○社』といったスレッドが立ったら、そのスレッドの書き込みが1000件になるまで、コメントを入れてゆくわけです。そうすると、書き込めなくなり、過去ログ倉庫に格納され、一般のネット利用者から見えない形になるのです。
埋め立て作業は元2ちゃんねらーの弊社スタッフが担当しますので、自然な形で行われるため炎上しません。また、IPアドレスも分散します。2ちゃんねるは同じIPでは1日に5件までしか書き込めませんし、IPが同じですと、同一人物が書いていることがバレて炎上する可能性があるためです。埋め立て作業には20日から1カ月程度の期間が必要です。あまりに早くやってしまうと、どうしても不自然に見えてしまいますから」
2ちゃんねるの埋め立ては、2ちゃんねるを熟知した職人技が必要な手作業であるため、値段も安くはない。1ショット(スレッド)で30万円とのこと。これも最近、話題になった「ステマ(ステルスマーケティング)」の一種といえるだろう。
では、2ちゃんねるに書き込まれると無数に出現するミラーサイトの対策はどうなるのか?
「2ちゃんねるのミラーサイトは、たくさんありますが、消せるサイトと消せないサイトがあります。消せるサイトの場合、1カ月以内で削除できます。消す手法ですが、弊社で何か施策をして削除するというのは難しいので、直接サイト保有者と交渉する形になります。弊社がそういったルートを持っているわけです。ダイレクトなパイプがあるというか、ミラーサイトの管理者とパイプのあるところとパイプがあるというか(笑)。早いとホントに1週間で消してもらえるという場合もあります。これは時と場合によります。書かれた内容によっても、消してくれる場合と消してくれない場合があります。『C(仮称)』と呼ばれるサイトは消せませんが、『D(仮称)』の場合は、ほとんどの場合、消せます。書き込みの内容に社名や社員名がダイレクトに出ていたりすると、消せる可能性が高い。費用はDの削除ですと、20〜30万円ぐらいになります」
このあたりの説明については、担当者の歯切れが悪い。交渉をして消してもらうというのは、ミラーサイトに金銭を支払っているということなのだろうか?
「いろいろなやり方がありまして、ここでは言えないやり方があるんですけれども、交渉のお値段というものもあります。サイト側に直接行くお金もあれば、別のところに行くとお金もあると(笑)。直接弊社がやりとりできない場合も多いので、時間がかかる場合もあります。まとめサイトについては、どこが運営しているかにもよりますが、1回URLをメールでいただければ、できるかどうか、過去実績もお見せして、お見積もりいたします」