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実は、筆者は2ちゃんねるで事実無根の中傷コメントを大量に書かれたことがある。2ちゃんねる自体は放っておくと過去ログ倉庫に格納されるが、大量のミラーサイトは主体的に動かなければ削除できない。ほとんどは手動のセルフ削除システムを使ったり、削除依頼のメールを送れば削除できたが、何度、削除の申請をしても無視されたのが、そのDだった。そこで、筆者はDのメールフォームから次のようなメッセージを送ってみた。
「2ちゃんねる対策企業から『D』はお金を払えば削除に応じると聞きましたが、いくら払えばいいのか」
すると、それまで削除依頼を無視してきた『D』が、その数時間後に該当のスレッドを削除していたのだった。A社の担当がフカしている可能性もあり、実際、Dが金銭を受け取って記事を削除していると断定はできないだろう。
だが、中傷書き込みをめぐって、半ばマッチポンプ的に機能する可能性があるビジネスがネット上に根づきつつあるのは事実。「サービス会社が依頼人から報酬をもらって、ミラーサイトの管理人などと交渉することは非弁活動として、弁護士法に違反する可能性もある」(法曹関係者)との指摘もある。2ちゃんねるの書き込みを「便所の落書き」などといって、切り捨てていられない時代なのだ。
(文=星野陽平)
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