(3)コードという煩わしさからの解放
もうひとつ、7以前のモデルでOKとする人に向けて、8以上でなければいけない大きな理由。それは「コードレス」という革命である。
今回、8で初めて充電がコード接続から解放された。すべてのiPhoneユーザーが毎日毎日差し込んでつないでいた、「あの配線からの解放」である。
「それくらい、苦ではないから古い端末で構わない」というユーザーもいるだろう。だが、一度でもこの「置くだけ充電」を味わうと、もう引き返せなくなる。それは、一度コードレスになった便利な天井照明を味わった人が、わざわざ天井にぶら下がる照明コードを求めないのと同様、シンプルな快適さによる「煩わしさからの解放」には叶うものがないのである。
(4)ゴールドと「末広がり」な縁起性
今回、8購入者複数名にヒヤリングを行ったところ、特に女性からの声で多かった購入理由が、「ゴールド色の有無」、そして「縁起」だった。
Xには、残念ながらゴールド色はない。その一方で今回、8にはゴールドのカラーバリエーションがある。さらに色味的には、7ではゴールド派だった人、ローズゴールド派だった人、その両方にとって気になる折衷的な色合いのゴールド色になっている。
また、8は数字的に中国でもっとも縁起が良いナンバーであり、日本でも「末広がり」なラッキーナンバーだ。ラッキーナンバーとゴールド色の組み合わせは、スピリチュアルな縁起を担ぐ方にとっては、これ以上の魅力的なモデルはない。
まとめ
7以前のiPhoneから、8以上に買い換える大きな理由としては、AR機能の拡充と充電のコードレスがある。これは、もはや引き返せない新しい魅力的な体験価値と煩わしさからの解放である。
そして、Xにはない8ならではの魅力としての旧態デザインの価値、そして色と縁起というスピリチュアルな形而上的価値がある。
我々はあまりに、稀代の天才が生み出す新しい刺激に慣れすぎた。そのイノベーションを率いたジョブズが残した最後の潮流、世界を席巻したセクシーなセックスアピールのあるiPhoneデザイン、そのアップル黄金率の集大成が、8の魅力なのである。
依然としてセクシーなデザインを誇るiPhone。その8の購入を検討している方への後押しとして最後は、iPhoneのデザインをこよなく愛した故スティーブ・ジョブズ自身の言葉で締めるとしよう。
「世の中、セックスアピールの無い製品ばかり。クソ喰らえだ」(スティーブ・ジョブズ)
(文=VJ_TAKUMA)
VJ_TAKUMA
Producer、専門領域はAI/VR/TV/VJ