長年使う上では「メンテナンス性」も重要なポイント
空気清浄機というのは、なかなかユニークな製品カテゴリーだ。国内大手メーカーの多くは「フィルター10年交換不要」をうたっているにもかかわらず、海外メーカーや国内ベンチャーは「半年か1年に1回交換」とうたっている。普通に考えて、こんなにおかしな話はない。
そのからくりが「メンテナンス」にある。「フィルター10年交換不要」をうたっているメーカーは、「HEPAフィルター」などと呼ばれる目の細かいフィルターの手前に「プレフィルター」と呼ばれるフィルターを設置しており、そこにホコリなど大きめのゴミが付着するようになっている。メインフィルターを交換しない代わりに、この部分を1週間に1回ほどのペースで、掃除機などを使って掃除する必要がある。
一方、半年もしくは1年での交換をうたっている空気清浄機の場合、そのようにメンテナンスを必要とする仕組みになっていない。ただし手間はかからないが、頻繁に交換する必要があるため、維持コストがかかるというデメリットがある。
最近ではコードレススティック掃除機も増えて安くなっており、1週間に1回程度フィルターを掃除するのはそれほどの手間でもない。どちらにもメリット・デメリットはあるので、デザイン面なども含めてどちらを選ぶか決めるといいだろう。
清浄効果に懐疑的なら「見える化」モデルがオススメ
空気清浄機を購入する上で悩ましいことの一つとして挙げられるのが、「本当に効いているのか?」ということではないだろうか。いくらセンサーが稼働して大風量で部屋の空気が循環していても、本当に花粉が減っているのか、PM2.5の濃度は低くなっているのかがわからない限り、購入効果が得られているのかがわからない。よほどひどい花粉症の症状が軽減されたというのでもない限り、なかなか効果を実感できることはない。
そこでオススメしたいのが、Wi-Fiを内蔵して空気の清浄効果を“見える化”してくれる製品だ。ブルーエア、ダイソン、シャープ、ダイキン工業が見える化対応の空気清浄機をラインアップしており、今後は他社からも対応モデルが増えてくるとみられる。