加湿機能も必要に応じて検討
空気清浄機の上位モデルには、湿度の低い冬などに便利な加湿機能を搭載するモデルも多い。暖かくなるこれからのシーズンには必要ないが、冬には活躍するので、こちらもニーズに応じて検討するといいだろう。
基本的に「フィルター10年交換不要」をうたう大手メーカーの上位モデルは加湿空気清浄機になっており、その多くには「プラズマクラスター」をはじめとするイオン放出機能なども備えた“全部入り”モデルとなっている。一方、海外メーカーや国内ベンチャーの製品は、基本的に加湿なしの空気清浄機専用モデルとなっている。
オススメのモデルを紹介
これらの情報やコストパフォーマンスの良さも踏まえた上で、オススメのモデルをいくつか紹介したい。
スッキリしたデザインで安心感も高い加湿空気清浄機
・ダイキン工業「MCK55U」(実勢価格4万4220円)
タワー型のスクエアフォルムと3色のカラーバリエーションを採用しており、リビングから寝室までさまざまな場所に使いやすい加湿空気清浄機(適用床面積25畳)。独自の「ストリーマ」技術によって、吸い込んだ花粉などの有害物質を無害化できることや、加湿タンクの水を除菌できるといった機能性の高さも魅力。上位モデルの「MCK70U」(実勢価格4万8640円)なら、スマホと連携した見える化や遠隔操作も可能になっている。フィルター10年交換不要。
スッキリフォルムで空気の見える化にも対応
・シャープ「KI-HS50」(実勢価格5万160円)
ダイキンのMCK55Uほどスリムではないが、タワー型のスクエアフォルムを採用した加湿空気清浄機(適用床面積23畳)。こちらはWi-Fiを内蔵し、シャープのクラウドサービス「COCORO AIR」に対応。住んでいる地域で花粉の飛散量が多い日には自動的に「花粉運転」に切り替えるなど、クラウドの情報(PM2.5や黄砂、温度・湿度情報など)を蓄積・分析して運転モードを選択する機能を備えている。
デザインだけでなく質感の高さも魅力
・カドー「AP-C200」(実勢価格5万2920円)
設置面積が少ない円筒型フォルムでありながら、パワフルな送風を実現する斜流ファンを採用し、360度周囲から空気を吸い込むスタイルの空気清浄機(適用床面積22畳)。ニオイを吸着する活性炭フィルターを標準搭載し、光触媒技術を用いた独自の「フォトクレアシステム」と呼ばれるフィルターのセルフクリーニング機能を備えている。フィルターの交換は1年に1回程度だが、デザインの良さと質感の高さは圧倒的だ。
どこよりもシンプルなデザイン 気分で色も変えられる
・ブルーエア「Blue Pure 411」(実勢価格1万9440円)
カドーと同様に円筒型フォルムを採用する空気清浄機。小型ながら適用床面積13畳となかなかパワフルだ。ボディーにHEPAフィルターを載せてカラフルなプレフィルター(水洗い可能で繰り返し使用できる)をかぶせ、その上にファンを載せるというシンプルなスタイルになっている。プレフィルターは3色用意しており、別売のプレフィルターを替えることで気分に合わせて色を楽しむといったこともできる。
(文=安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト)