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勝ち組の代名詞が、初の赤字転落で迷走中

ソニーの二の舞い、任天堂復活のカギはローテクとマリオ?

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 しかし、過熱した端末機能の開発競争は、機能・性能よりもゲ-ム本来のアイデアで勝負した「Wii」の開発思想とはまったく違っている。せっかく「DS」や「Wii」で獲得した女性や高齢者などのゲ-ムユ-ザーは、複雑なハイテク機能についていけないし、またゲ-ム本来の驚きや感動を味わうこともない。ハ-ド機能をいくら強化しても、スマ-トフォンに対抗できない。ゲ-ム本来の驚きと感動を与えるコンテンツの充実で勝負すべきである。

 任天堂がハイテク機能の技術競争に拘る限り、スマートフォンに対抗できないし、ゲ-ム人口の裾野を拡大することもできないだろう。マイクロソフトやソニ-とは異なる土俵で勝負しない限り、業績復活は難しいのではないか。
(文=野口 恒/ジャ-ナリスト)

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