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●Win-Winな「ガラホ」が今後増える?
ガラケー向けのOSやサービスを開発するよりも、すでに普及しているAndroidをガラケーユーザーに合わせるほうが簡単に端末開発できる。ハードウェア的には過去のガラケー時代のノウハウが生かされるだろう。デザイン面で差別化しづらいスマホより、面白いものが生まれるかもしれない。
またキャリアとしては、3G通信を終了させてLTEなどの高速通信方式へと切り替え、サービスを集中できるというメリットがある。例えば、LTE を使った音声通話サービスのVoLTEなどにガラケーを対応させようとすれば、新たなOSの開発が必要になるが、Androidを使えば簡単に対応端末を増やすことができる。
ガラケーユーザーにしてみれば、使い慣れた操作方法から大きく変わらず、必要な機能だけに絞り込まれた端末であればスマホに移行しやすいだろう。
誰も損をしない、Win-Winな状況にも見える。ただ1つ不安なのは料金体系だ。スマホの場合、パケット定額プランの契約がほぼ必須であるなど、月額料金が高額化しやすい。メールと電話と少しインターネットを閲覧する程度でよいといったユーザーにとっては、スマホと同じ料金体系は高すぎるはずだ。
auは、「AQUOS Kスタート割」というプランを設けており、高速通信サービスに加入するなどの条件を満たせば、4年間毎月1000円の料金が割り引かれるが、これでユーザーが納得するのだろうか。また、今後も続いてガラホが発売されるのであれば料金体系は変わってくるかもしれないが、先行きは不透明だ。
このガラホは、ガラケーユーザーをスマホへ誘導する足がかりとする狙いもあるようだが、ユーザーがどのように受け止めるのか今後の動向が気になるところだ。
(文=編集部)
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