元検事の山尾議員、地球5周分ガソリン代「秘書の使い込み」を示唆…税金4百万円を無駄支出

税金を無駄に使われた事実

　会見後半の質疑応答で筆者も質問した。

筆者「雑駁に言うと、『使い込みにあった』ということですか？」

山尾氏「私も、ですね、もともとああいう職業（検事）をやっていたので、やはり、こういったことを断定するのはすごく重たいことと重々承知しています。今申しあげた通りの説明になるが、すごく強い疑問を持っているということです」

筆者「しかし、税金が管理の甘さで無駄に使われた、これは事実です。今日の記者会見で『（騒ぎになって）党にすまない』と仰っていたが、国民に対しての気持ちが、今日の記者会見では見られない」

山尾氏「大切なご指摘ありがとうございます。本当に、改めて、さっきも申しあげましたけれども、このガソリン代の件も含めて、私自身の監督の至らなさを猛省しています。そういった意味で、やはり、この政治に対するお金の使い方、一番国民が信頼の論拠、としているところ、あるいは不信の礎となっている部分で、こういった報告していること自体に、本当に申し訳なく思っています。国民の皆さんに申し訳なく思っています」

　さらに「二度とこういうことが起きないような事務所の体制をしっかりと整えて、外部のご助言を頂きながら、自分が先頭に立って監督体制をつくっていかなくてはと思っています」と再発防止に努めると述べた。

　この日、質疑応答で記者からは「架空請求のお金が事務所に還流したり、飲み食いに使ったということはないのか」という主旨の質問が繰り返された。つまり、ガソリン代の架空請求に山尾氏自身が関わっていたのではないか、という疑惑だ。山尾氏は「（秘書の架空請求が）私に還流をしていたとかプリペイドカードを票のために有権者に配っていたとか、そういうことはありません」と即座に否定した。

　山尾氏の弁明が真実なら、法的措置で決着をつけるべきだ。そうでなければ、疑惑は玉虫色のままで、山尾氏が国会で活躍するたびに何度も蒸し返され、ヤジの源となる。元検事の名に懸けて、この問題にきっぱり白黒をつけてもらいたい。
（文＝上田眞実／ジャーナリスト）