「相馬勝の国際情勢インテリジェンス」
中国共産党、権力闘争が先鋭化…習近平主席、対立勢力の粛清強化で独裁体制強化
文=相馬勝/ジャーナリスト
この裏には、習主席が来年の党大会で主導権を握り、共青団閥幹部の党最高指導部入りを阻止し、自らの息がかかった腹心を登用し、自身の2期目の5年間で権力基盤を安定化し、独裁体制を一層強化するとの思惑が働いているのは間違いない。
北京の党幹部筋は「非毛沢東化の動きと合わせて、習主席の権力一極集中が進んでいくかどうかを占うのは、今後の党内情勢次第だが、来年の党大会を前に、権力闘争は今後熾烈さを増すことになるのは確実だ」と指摘している。
(文=相馬勝/ジャーナリスト)