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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

無能&稚拙すぎる答弁が波紋の金田法務相の悪評と噂…深夜の廊下に大声響き渡る

文=神澤志万/国会議員秘書

 たとえば、山尾志桜里衆院議員の「共謀罪」についての質問に対しても、しどろもどろの答弁に加えて「お答えできません」のオンパレード。それでは、聞いている側が納得できるはずがありません。そのため、必然的に追及が厳しくなってしまうという流れが生まれました。

 さらに、それより気になったのは長妻昭衆院議員の動きです。金田大臣の答弁が不十分だと、いちいち予算委員長の浜田靖一衆院議員に詰めよって委員会をストップさせてしまうのです。長妻議員は民進党の予算委員会の筆頭理事ということで、そうした動きをしているのですが、山尾議員といえば、民進党の前政務調査会長で東京大学卒、司法試験に合格して検察官として務めた経歴を持つ人物です。

 長妻議員がフォローしなくても、立派に論戦できる能力を備えています。それにもかかわらず、何度も委員会を止めるので「過保護にもほどがあるでしょ」とツッコミたくなりました。

金田法務大臣の15年前の“噂”とは?

 金田大臣に話を戻せば、不十分な答弁を繰り返す姿を見ていると、「もう、あの頃のような元気はないんだな」としみじみ思ってしまいます。

 15年くらい前のことですが、いろいろと「お噂」があったのです。当時、参議院議員だった金田先生の事務室では、21時過ぎに廊下まで響くほどの大声で金田先生が誰かとけんかしていたのを神澤も聞いています。

 旧議員会館の事務室は防音効果が弱く、室内の大声は廊下まで聞こえていました。夜は静かなので特によく聞こえるのですが、その内容は明らかに政策に関するものではありませんでした。

 当時、金田先生はかなりお元気だったようで、「2 人の女性秘書と男女の関係にある」ともっぱらの「噂」でした。あくまでも噂ですが、廊下に響いていた声の内容からすると、根も葉もないこととは思えません。あくまで一般論ですが、議員が秘書と関係を持つのは周囲に迷惑なので、本当にやめてもらいたいです。

 それが原因で事務所の雰囲気が悪くなり、書類を届けるときも、どの秘書に渡すかにとても気を遣うのです。それに、引き継ぎが悪いために電話連絡なども用件が伝わらなかったり、会議の出欠連絡をなかなかもらえなかったりします。実は、永田町では珍しくないことなのですが、事務方としては非常につらいものがあります。

 金田大臣は、民進党など野党4党から辞任要求が出されてしまいましたが、なんとか踏みとどまってがんばってほしいと思います。大臣が国会会期中で代わるとなれば、混乱しか生み出しませんから。
(文=神澤志万/国会議員秘書)

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