森友問題でキレまくる安倍首相以外、プレミアムフライデーで早帰りする人はほぼいない現実
民進党議員の電話ボックス“破壊”事件とは
そんななか、ほっこりする“事件”がありました。
予算委員会が行われている衆院第1委員室の出入り口には電話ボックスがあります。周囲の人に迷惑をかけないように、電話はそのなかでかけるというルールになっているのですが、朝9時の委員会が始まる前に、そのあたりから「あーっ」という声が聞こえました。
「何があったのだろう」とみんなが振り返ると、若い衛視さんが電話ボックスのドアの取っ手を手に唖然としているのです。近くにいた秘書さんが「あーあ、壊しちゃったんだー」とからかうと、顔を真っ赤にして「違います。取れちゃったみたいで、僕じゃないんです。渡されたんです……」と必死に弁明していました。
取っ手がなければ、ドアを開けられません。「すぐに直せ」と先輩の衛視さんから怒鳴られていました。
しばらくして、その電話ボックスから、ある議員がひょっこり出てきました。このざわめきのなかで、電話していた人がいたのです。その議員は、先ほどの若い衛視さんに「どう? 早く直してね」と声をかけていました。「犯人」は衛視さんではなかったのです。
近くにいた愛嬌のある女性秘書さんが「先生が壊した犯人だったんだー。犯人、犯人」とからかっています。神澤のように長年秘書を続けている者からすると、国会議員に対して、冗談でも「犯人」なんて表現は畏れ多くてできませんが、「時代は変わってきているんだな」と感じました。
ちなみに、取っ手を壊してしまった議員とは、民進党のおがた林太郎議員です。「引っ張ったら、取れちゃっただけ」とあわてて言い訳していましたが、電話をしていたので、“冤罪”でからかわれていた衛視さんのことはまったく気づいていなかったようです。
福岡県北九州市出身で元外交官のおがた議員は愛くるしい顔立ちの方で、しかも東京大学出身。“天然”なところもあるかわいい議員さんで、秘書さんたちからも人気があるのでしょう。質疑も明瞭なので、ぜひ注目してみてくださいね。
(文=神澤志万/国会議員秘書)