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北朝鮮、日本へミサイル発射で自衛隊が反撃の可能性…中国の説得失敗で「核保有国」化か

文=深笛義也/ライター、協力=森本敏/拓殖大学総長
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 第二に、6回目の核実験を行った時はどうなるかということです。その際、次の核実験が北朝鮮の核開発プロセスの中でどのような位置にあるかということを、米国がどのように評価しているかが重要です。次回の核実験で核の小型化、弾頭化に成功して北朝鮮が間違いなく後戻りできない核保有国になるかどうかです。米国は、この点に懸念を有しているので、中国と協議して、中国に北朝鮮への働きかけを進めているところです。

 中国は、北朝鮮の挑発活動に伴って米国が北朝鮮に軍事力を使って実力行使することに強く反対していますし、そのためには半島の非核化、平和協定交渉を進めたいと米国に説明しているようですが、米国の圧力のもとで中国の説得が成功するのかどうか、うまくいかない場合に米国は中国とどのような協議をするのかに注目が集まっているところです。

 いずれにしても半島における有事は誰も望んでいませんので、誰も望んでいないことが起こるとは考えにくいですが、北朝鮮が誤計算しないよう期待するところです。それがなければ、今回は今までにない緊張関係が生まれ、米中の協調が図られつつ、結果として事態が先延ばしになったということになります。そうなると、戦略的忍耐は終わったのではなく、今後も続いていくということです。
(文=深笛義也/ライター、協力=森本敏/拓殖大学総長)

※取材日:2017年4月20日

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