さらにホテルで今井議員がパジャマ姿で下まで橋本市議を迎えに行ったというのは、どういうことなのだろうと思いますね。今のホテルは、部屋のカードキーをかざさないとエレベーターのボタンが押せなかったり、行きたいフロアで降りられなかったりするので、迎えに行ったのかなと想像できます。2人分を予約していれば、人数分のカードキーをもらえるじゃないですか。シングル料金で2人で泊まっていたのだとすると、ケチくさいことをしているなと思ってしまいます」(同)
注目される自民党の対応
今井議員の自宅は東京・国分寺市にある。だが、千代田区三番町の高級マンションを借りていて、そこに橋本市議が泊まったとも報道されている。朝早い会議もあるので、セカンドハウスとして借りているというのが、今井議員の説明だ。
「三番町よりもずっと永田町に近い麹町に参議院の宿舎があります。国分寺から出てくるのが大変だということなら、申請すればそこに入れます。しかし、そこだと他の議員にいろいろ見られてしまうからということで、わざわざ別の場所に部屋を借りていたのではないでしょうか」(前出と別の国会議員秘書)
支持率が下がり続けている安倍政権に、今回の不倫疑惑はダメージになるのだろうか。
「なりますよ。稲田朋美議員が防衛相を辞任しましたが、昭恵夫人も含めて、安倍首相がかわいがる女性にろくな人がいないということになりますね」(同)
今井議員と橋本市議の今後は、どうなるのだろうか。
「世論は今井議員の辞職を求めていますが、自民党から辞職要求は出ないでしょう。秘書を暴行した豊田真由子議員でさえ、彼女の出した離党届を自民党はまだ受理してないくらいですから。
以前から『今井議員が関西によく行っている』『関西の自民党議員と付き合っているらしい』というのは、噂話で出ていましたが、どうでもいいことだと思われていて、誰も追及しようとはしませんでした。一方で、橋本市議のほうは辞職でしょう。自民党を離党しろという動きが、地元で強いみたいです。イケメンということですごい得票数も多かっただけに、これで化けの皮がはがれたということで、支持していた人たちも離れていくでしょう。
彼はもともと歯科医院を経営していますが、議員を辞職しなければ、そちらも続けられなくなります。2人はまだ、ことの重大さに気づいてない。自分たちが、どれだけ政党に迷惑かけて、世間の人たちを不愉快にしているかということに気づいてないと感じます」(同)
今井議員は立候補を考えた時、「ママがもっと忙しくなってもいいのか」と聴覚障害がある息子とのことをまず心配し、当時小学校5年生の彼は「ママ、手話をたくさんの方々に広めてほしい」と母親の立候補を後押ししたという。応援してくれた息子に対して、今井は今、何かかける言葉があるのだろうか。
(文=深笛義也/ライター)