人気カリスマ予備校講師の“信じられない非道”が報じられた――。
大学共通テスト(16・17日)を目前に控え多くの受験生たちが最後の追い込みに励むなか、大手予備校・東進ハイスクールの人気英語講師、西きょうじ氏のスキャンダルが飛び出した。8日発売の週刊誌「フライデー」(講談社)によれば、西氏は元教え子と不倫して妊娠させ、中絶を迫り、その費用として50万円を渡したという。西氏は「フライデー」の取材に対し、金銭を渡したことは認める一方、堕胎を迫ったことは否定している。
西氏といえば2017年にも「週刊文春」(文藝春秋)で教え子との不倫が報じられているが、大手予備校関係者はいう。
「数年前の不倫スキャンダルで東進をクビになったものだとばかり思っていましたが、まだ在籍していたことに驚きました。西先生は代々木ゼミナールで長きにわたり東大や京大の試験対策講座を持つ看板講師でしたが、5年ほど前に東進に移籍し、業界内では話題になりました。代ゼミ全盛期の1990年代には400人以上入る教室を毎回満席にするほどの人気で、年収は軽く1億円を超えていたとみられます。先代の理事長の死去に伴い息子に代替わりした頃から経営が悪化したことで講師の給与も下がり、西先生以外にも代ゼミから複数の講師が東進に移籍しています」
そんな西氏とは、どんな講師なのだろうか。
「私がいた90年代の代ゼミは個性的な講師が多く、生徒のモチベーションを上げるために授業中に人生訓的な話や下ネタなども交えた笑えるエピソードトークをしたり、パフォーマンスし放題で、良い意味で“予備校文化”が残っていました。西先生と同じく英語担当のカリスマ講師、西谷昇二先生なんか、ベルサーチのスーツを着て、教室内でロケット花火を飛ばしたり、天井をガンガン殴りながら『アンパンマン』のテーマ曲を歌ったりしていたのが懐かしいですね。
西先生も授業中にいろんな話をしてくれましたが、今考えると自慢話が多く、代ゼミの他の講師のテクニックを名指しで批判したり、“代ゼミ講師のなかで英語の実力は自分が一番”などと言っていましたね」(西氏の授業を受講したことがある元生徒)
当サイトはそんな西氏の素顔について、2017年11月1日付記事『教え子と不倫発覚の東進ハイスクール・カリスマ講師、「汚れた本性」を元生徒たちが暴露』で報じていたが、以下に再掲載する。
――以下、再掲載――
1日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、大手予備校・東進ハイスクールの人気英語講師・西きょうじ氏が元教え子の女性と不倫関係にあったと報じた。「文春」記事によれば、西氏はこの女性に妻と離婚する意思があると告げつつ肉体関係を迫り、避妊せずに行為に及んだという。予備校業界に詳しいジャーナリストは語る。
「西氏は東進ハイスクールに移籍する前は大手予備校の代々木ゼミナールで京都大学受験向け講座などを担当し、富田一彦氏、西谷昇二氏とともに代ゼミの看板英語講師として活躍していました。代ゼミが全盛期の1990年代は、3大予備校の駿台予備学校と河合塾の生徒数を足した人数よりも代ゼミの生徒数が多いといわれるほど圧倒的な強さを誇り、西氏クラスの人気講師の年収は軽く1億円を超えていたといわれています。しかしその後、代ゼミは、学生の『国立大志向・現役志向・オンライン個別授業志向』などの時代の流れに完全に乗り遅れ経営が悪化し、2014年には全国27校舎のうち実に20校舎を一斉に閉鎖すると発表し規模を縮小、現在では東進をはじめとする他の大手予備校の後塵を拝するポジションです。講師の年収も10年ほど前に比べて数分の一レベルに激減したとみられ、人気講師も次々と他の予備校に移籍していきました。そのようななかで、西氏も2年ほど前に東進に移籍したのです」
カリスマ講師である西氏の実力は、誰しもが認めるほど高い評価を受けているという。
「西氏のポリシーは、『大学受験にテクニックなど不要』というもので、授業もとにかく英語の基本や原理原則を徹底的に叩き込むというオーソドックスな内容です。毎年多数の生徒を東大・京大をはじめとする難関大学へ合格させ、東進もそうした実力を買ったからこそ、高額の報酬を支払ってまでも西氏を獲得したのでしょう」(同)
元教え子たちの証言
そんな西氏の不貞行為疑惑について、元教え子たちはどのような感想を抱いたのだろうか。かつて西氏の授業を受けたことがあるという会社員は語る。
「西先生の講座は募集開始後すぐに満員となるほど人気で、授業の際も前列の席に座ろうとする多くの生徒が2時間以上前から教室の前に行列をなしていました。そんな西先生の人気の要因のひとつに、授業の合間に披露される“雑談”があります。その内容は自宅で飼っている鳥や犬の話やプライベートの話から、時事ニュース、“人生訓”など多岐にわたり、笑えるものが多く、特に私のような暗い浪人生活を余儀なくされていた生徒たちは楽しんで聞いていました。ただ、話の内容に“綺麗事”や“自慢話”も多かったため、“アンチ西派”が多かったことも事実です。今回の不倫報道を聞いて、『生徒の前では綺麗事言いながら、裏では……』と幻滅しましたね。西先生の授業を楽しみに受講していた私からすると、残念です」
また、別の元教え子も語る。
「西先生が高収入なのは有名でしたので、授業のなかでも、代ゼミの人気古文講師だった吉野(敬介)先生(現東進講師)と高級フランス料理店で食事して20万円かかったという話や、数万円するグラスを何個も自宅でわざと割って床に散りばめ、それに月光が反射する光景が美しい、というような雑談をしていました。自身が飼っていた鳥が死ぬ間際に、目の前で全力を出し切って羽をばたつかせ飛ぶ姿を見せてくれたエピソードを引き合いに、『君たちもがんばれ』みたいな話もしていました。また、自然保護のボランティア運動なども行っていると明かす、“自分はこんなにスゴい”というアピールも強かった印象があります。代ゼミの他の講師のことを平気で批判したりもしていたので、正直言って私は『この人はあまり信用できない』という感じでしたね。なので、今回の報道を聞いても『ああ、やっぱり』という感じです」
そんな元教え子たちに今、西氏はどのような“人生訓”を語るのだろうか。
(文=編集部)