ビジネスジャーナル > 社会ニュース > 音喜多駿、小池氏&都ファの闇を告発  > 3ページ目
NEW

小池百合子氏、都知事の公務を次々キャンセルし選挙活動…都民ファ内で密室独裁政治が蔓延

構成=長井雄一朗/ライター

「テレビ取材は党本部に100%断られた」

――テレビ出演もまったくなくなり、「都ファはいったいどうなっているのか」と違和感を持つ都民も多かったはずです。

音喜多 テレビの取材や出演については、党本部に100%断られました。ひどいことに、私に対してオファーが来たにもかかわらず、党本部が別の都議に出演者を差し替えようとしたこともありました。

 党本部からは「企画そのものがなくなった」と報告がありましたが、テレビ局の方からは「音喜多さんが出ないということで企画そのものがボツになった」という返答でした。これは、都民やテレビ局に対してだけでなく、いろいろな意味で信義則違反だと思います。明らかに行き過ぎです。

――また、都ファの仲間たちで集まって食事や飲み会を企画するのもNGだったようですね。

音喜多 はい、それを証明する方法はたくさんあります。私も数人で食事をしようとしただけで叱責を受け、中止に追い込まれました。

――都ファでは、決められた金額を党に支払う仕組みがあります。それ自体はほかの政党でもありますが、何に使われているかといった会計報告はあったのでしょうか。

音喜多 政務活動費15万円、党費6万円の計21万円を党および会派に支払っていました。上田都議が会計報告書の提出を求めましたが、いまだに反応はありません。

――「都ファが古い政治に戻ってしまった」と思うような出来事は、ほかにもありましたか。

音喜多 都ファは最初に業界団体を招集して、予算要望のヒアリングを行いました。「予算に反映しますから、よろしく」という意味なのでしょうが、その「よろしく」は「選挙の集票マシンになってください」ということ、さらに「11月に行う政治パーティーのパーティー券を買ってください」という意味です。

 都ファの都議には、2万円のパーティー券を数十枚単位で売るというノルマがあります。この自民党的な政治手法が役員会で決められ、しがらみをつくってしまっています。忖度政治としがらみ政治は、都ファで逆に復活してしまいました。

小池百合子の「人を信頼できない弱み」とは

――選挙戦が始まり、小池都知事は都政の公務をキャンセルすることも多くなっています。

音喜多 非常に由々しき事態であり、最小限にとどめていただきたいと考えています。ただ、党の代表か否かにかかわらず、都知事も政治家である以上は総選挙の影響を受けざるを得ないという事情があることも確かです。しかしながら、都庁に立ち寄りもしない日があるという事実は、都民から厳しい目を向けられてしかるべきだと思います。

 また、問題なのは9月に決まったばかりの築地再開発検討会議の委員を希望の党から出馬させたことです。10月12日に最初の会議が行われる予定でしたが、都知事が任命したはずの委員の1人を希望の党がリクルートし、東京1区の公認候補者として衆院選に出馬させました。

 これは、「都政や築地問題よりも国政を優先する」という、これ以上ないメッセージです。都民に対する背信行為であると同時に、都知事としてあるまじき行為だと思います。

小池百合子氏、都知事の公務を次々キャンセルし選挙活動…都民ファ内で密室独裁政治が蔓延のページです。ビジネスジャーナルは、社会、, , , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!