――逆に懸念材料は?
平山 やはりGKということになるかもしれない。セネガル戦でのパンチングのミスで失点を許したこともあり、川島永嗣のミスが印象的になってしまっているが、必ずしも川島の状態が悪いとは思わない。セネガル戦でも相手と1対1の場面でシュートを止めたり、ショートストップも良い。決して“国際試合の経験”という点だけでなく、現時点の実力が評価されて起用されていると考えられる。
ただ、もし第3戦の状況を受けて、決勝トーナメントでGKを川島選手から控えの若手、中村航輔や東口順昭に交代させなければならない状況になった場合、国際試合での経験値という点からも相当ハードルが高い。さらに、当然ながら決勝トーナメントでは相手の攻撃も重くなってくる。こうしたことからも、決勝トーナメントを見据えて、第3戦でGKを代えるという選択肢も考えてよいのではないか。その場合、ショートストップ、反応の速さ、至近距離からの攻撃への対応という観点から、中村選手になるのではないか。
――ちなみに、セネガル戦での川島選手のパンチングのミスをどうみるか。
平山 サイドから振られた後に打たれたシュートなので、カーブで来るとキャッチングでは取り損ねる可能性もあり、さらに目の前に相手選手が迫っていたこともあり、一瞬の判断でパンチングを選択したと考えられる。結果として失点につながったが、仕方のないミスだったと言える。このミスがあったからといって、川島の状態が悪いとは思わない。繰り返しになるが、サッカーにミスはつきものであり、そこからどう気持ちを切り替えるかが重要だ。
――第3戦、主将のMF長谷部を先発から外すという案も取り沙汰されている。
平山 第1戦、第2戦でも重要な働きを見せており、もし負けると決勝トーナメントに進出できない可能性もある試合なので、先発で起用したほうがよい。ただ、相手に大きく点差をつける状況になれば、代わりに控え選手を使ってもいいかもしれない。
――第3戦、ずばり日本が勝つ確率は?
平山 現時点での両チームのパフォーマンス、チームのまとまり、モチベーションを冷静に比較して、80%の確率で日本が勝つと予想している。
(構成=編集部)