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「パパ活」で危険な目に遭う女子たち、出会い系アプリで売春の誘引行為に走る女子たち

文=関村泰久/ジャーナリスト
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 とりあえず知り合いに電話をして、しばらく同居させてもらうことになり、Nが来ないであろう時間帯に荷物も運びだし、カギは郵便受けに放り込み、現在は親戚の家に身を寄せている。もちろん、Nに会う危険性のある会員制クラブも辞めることにした。Aさんは当初、「自分が甘かったんだ」と自分を責め、ひとり落ち込んでいたが、Nさんから「許してあげるから戻っておいで」というメールをもらい、Nの異常性を再認識して怖くなり、警察などにも相談したという。

 筆者はNに事実関係のため取材を申し込んだが、それをきっかけにNの異常性を再確認した。なんとAさんを「余計なこと言うと、お前は大学にも行けなくなるぞ!」と脅したのだ。当然のことながら、現在までにNから回答はない。

 そんななか先日、Nに関するにわかに信じがたい情報を入手した。Nが近くにある学校で教鞭をとることになったと周囲に話しているという。Nが教鞭をとりながら女子学生を物色している様子を想像すると、危険を感じざるを得ない。

違法な出会い系アプリ

 次に、犯罪性を明確に意識しながらもパパ活を商売に悪用しているパターンも散見される。たとえば、一部の出会い系アプリだ。もちろん、適法に運営され健全な出会いの場を提供しているアプリも多いが、一部には犯罪を助長しかねないと思われるアプリも存在する。

 たとえば、パパ活をしている女子の間で人気の某スマホアプリだ。実際に登録、アプリをダウンロードして中身を見てみると、「利用規約」には「利用資格」について「18歳以上の男女の方が利用可能」と記載されているが、「年齢確認は自己申告等を元に合理的な範囲で行う」と書かれており、身分証などによる確認を必須とはしていない。そして、女性ユーザの書き込みをチェックしてみると、「食事等はいらない、大人の関係をお願いしたい」「生中○万」などの言葉が並ぶ。たとえば健全な出会い系アプリでは、運営元は会員の書き込みをチェックして、不適切なものは削除などの対応をしているが、このアプリはそのような体制を取っているのだろうか。

 筆者はこのアプリの運営元に取材を申し込むため、「特定商取引法に基づく表記」を確認したが、記載された会社名が法務局に登記されている気配はない。そこで運営元に質問状を送付したが、締め切りまでに回答はなかった。

 これ以外にも、会員宛に「S3」(=「3万円」の意味)と紹介料(斡旋料)を明記されたり、「●3」(注:●は星マーク)などと、男女の関係になる金額が明記されたメールが送られてくるアプリもある。登録会員の女性たちがこうした書き込みをすることは、売春の誘引行為という犯罪行為に当たる。そしてこうした犯罪につながるサービスを提供する運営者に対しては、警察当局の取り締まりが求められる。

 このように、パパ活という一見ライトな言葉の裏で、危険な目に遭う女性がいたり、違法なサービスが広がっている現実を知るべきである。
(文=関村泰久/ジャーナリスト)

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