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リーガルテックを活用
伊澤氏はenjinを思い立ったきっかけをこう語る。
「司法修習生の頃、集団訴訟を促す法改正があった。論文を発表しようと思って、個人的にその領域を研究していたことがあった。そして、弁護士になったばかりの頃、詐欺や消費者被害の相談も受けていたが、なかには事件化しづらい案件もあり、加害者が特定されているにもかかわらず、歯がゆい思いをしていた。また、その当時、クラウドファンディングの登場など、ITを使えば個人でも何かを成し遂げられる時流が出てきたことが大きい」
伊澤氏はクラウドファンディングの発想で「お金」ではなく「被害者」を集めようとサイトを作ったというわけだ。利用は無料なので、自分自身がなんらかの詐欺被害に遭っていなくても、サイトを覗くだけで、今、世の中にどんな詐欺事件があるのか一覧することができる。
「理想は、すべての被害者が司法にアクセスして救済されるための場をつくるということ。そして、リーガルテック(legal法律+technologyテクノロジー)の普及により、リーガルサービスの潜在需要を掘り起こしていきたい」(伊澤氏)
(文=横山渉/ジャーナリスト)
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