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村井英一「お金の健康法」

「分散投資型の投資信託=低リスク」という“トリック”に騙される人々

文=村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー
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分散投資よりも投資額の調整がリスクを抑える

 では、分散投資にはリスクを低減させる効果がないのかといえば、そんなことはありません。確かに分散投資にはリスクを抑える効果があります。分散投資をすると、予想される成果は、それぞれの資産の予想される成果の平均になると考えます。利益率が6%の投資対象と4%の投資対象に半分ずつ投資したら、全体の利益率は5%になると考えられます。あくまで予想ではありますが、自然な感覚です。それに対してリスクを測る指標(標準偏差などが使われます)は、平均よりも少し(共分散という数値)だけ小さくなることがわかっています。

 これが分散投資の効果です。ただ、その数値はそれほど大きいものではありません。「投資対象を分散すると、リスクが低減する」のは確かなのですが、1つが4つになったからといって、グラフではっきりわかるほどの効果はありません。

 では、投資のリスクを抑えるにはどのようにすればよいかというと、株式や海外の商品などの変動する商品への投資を抑える、または投資をしなければよいのです。ただ、それだと今度は利益率も低下してしまいますので、その人の許容範囲の中で変動商品に投資をすればよいのです。要は「投資で無理をしない」という資産運用の基本を守ることです。分散投資型ファンドを購入しなくても、投資信託を購入する金額を抑えれば、リスクを抑えることができるのです。
(文=村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー)

村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー

村井英一/家計の診断・相談室、ファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャル・プランナー(CFP・1級FP技能士)、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、証券アナリスト、国際公認投資アナリスト。神奈川大学大学院 経済学研究科卒業。
大和証券に入社し、法人営業、個人営業、投資相談業務に13年間従事する。
ファイナンシャル・プランナーとして独立し、個人の生活設計・資金計画に取り組む。個別相談、講演講師、執筆などで活躍。

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