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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

LINE PayとPayPayは広くカバー?スマホ決済アプリ選び、使える店完全ガイド

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

 今後、積極的に対応すると思われる外食チェーンだが、今のところはそれぞれ一択といったところだ。牛丼チェーンでは松屋が積極的で、財布に現金がなくてもスマホがあれば1杯ありつけそうだ。かっぱ寿司も最近は導入が進んでおり、回転ずしチェーンではナンバーワンだ。

加盟店拡大はLINE PayとPayPayがリード?

 なお、チェーンごとではなく、特定の駅ビルやショッピングセンター内で使用可能というケースもある。たとえば、JR西日本グループ運営の各地域主要駅周辺のショッピングセンターでは、Origami Pay 、PayPay、メルペイ、楽天ペイが利用できる。

 また、PayPayは丸ビルや新丸ビルなどを皮切りに、東京ビルTOKIA、丸の内ブリックスクエア、iiyo!!、丸の内オアゾ、二重橋スクエアなどでも順次導入される予定だ。メルペイは、東京の竹下通り商店街、高円寺商店街など地域密着のエリア展開で加盟店を広げている。

 そのほか、居酒屋やカラオケチェーンでの導入も広がっている。行きつけの店を調べておくといいだろう。ちなみに、ワリカン(送金)機能があるのは、PayPay、LINE Pay、楽天ペイだが、現金としての払い出しに対応しているのは少ないので注意。

 また、決済アプリはネット払いにも対応している。主なECモールでは、アマゾンはd払い、Yahoo!ショッピング、LOHACO、ヤフオクの決済にはPayPayが利用でき、楽天ペイは楽天市場やほかのネット通販でも使える場合がある。

 どんなに魅力的なキャンペーンを行っていても、自分が普段利用している店で使えないと意味がない。まずは、日頃のショッピングスタイルを振り返り、一番使えるサービスを洗い出してみよう。

 なお、加盟店競争について、筆者の印象ではLINE PayとPayPayはなかなかカバー力が高いようだ。高還元率キャンペーンにも原資を割いてがんばっている。意外な伏兵がメルペイで、コード払いのほかにiD決済が使えることが武器。前述したメルペイ加盟店はiD も含んでいるので、実は使える店はかなり多いのだ。また、提携関係にある楽天ペイの加盟店でau PAYが利用できるようになったことも、消費者には朗報だろう。

 政府のキャッシュレス還元策をにらんで、スマホ決済が使える店はどんどん増えるだろう。ただし、公式に使えるとされていても実際のレジで戸惑われることも事実ある。支払いの際には、ぜひレジの「使えるお支払い手段」の表示を確認しておこう。

(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

※各種情報は8月19日時点

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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