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上記の銘柄以外にも、資格学校を経営するTACの資格講座料金の割引サービスや、太陽光発電屋根の工事料金を20%割引する元旦ビューティ工業の優待のお得度が高い。いずれも、株価の低迷で、結果的にお得度がアップしているのである。探せば、ほかにも隠れた銘柄がいくつもあるだろう。
●権利確定日直後が狙い目
最後に、優待株投資に興味を持った人に、リスクを説明しておこう。
すでに述べたが、投資対象が株式であるため、価格変動リスクがある。買った途端、株価が下がってしまい、損失を抱え込むことは普通に起こる。最悪の場合、会社が破たんしてしまうと、株価が0円となる可能性もある。このことは十分に肝に銘じておく必要がある。
また、株主優待を受けるには、権利確定日と呼ばれる日に株主であることが必要条件となる。権利確定日は、通常、企業の本決算日や中間決算日に該当する。つまり、企業によって、権利確定日が違うことに注意したい。
さらに、権利確定日が近づくと、優待狙いの投資家が増えるため、株価が上昇傾向になることが多い。その時期に購入してしまうと、権利確定日を過ぎた後、下落する可能性が高い。いくらお得な優待株を持っていても、株価が下がってしまっては気分が悪いもの。余裕を持って購入をしたい。
逆に、権利確定日が過ぎた後だと、安く購入できる可能性が高いので、そこで購入する手もあるだろう。この場合は、優待サービスが受けられるまで、少なくとも半年以上待たなければならなくなる。
また、株式はネット証券で買うほうが圧倒的に手数料は安い。記事中で考慮したのは、すべてネット証券で買ったと仮定したものだ。ネット証券の口座開設には1週間程度かかるので、事前の準備が必要となるだろう。
(文=松岡賢治/ファイナンシャルプランナー)
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