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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

1千万円を銀行預金して年間利息たった百円、ATM手数料1回108円…ふざけた現実

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト
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 インターネット上で現在の口座から切り替えることができ(別途、ネットバンキングの申し込みが必要な場合あり)、給与振込口座への指定や金融資産の残高に応じて、月3~4回程度、コンビニATM手数料が無料になる。地方銀行でも同様のサービスを用意している銀行があるので、給与振込口座に設定している銀行で利用できるかどうか、確認してみよう。

 また、自行ATMでも利用時間外は手数料がかかるが、意外にも、その条件は横並びではない。例えば、三井住友は毎月25日・26日は時間外手数料が終日無料になる。三菱東京UFJは、平日なら21時までは無料で引き出すことができる。複数の口座を持っている人は、覚えておくといざというときに役立つはずだ。

最強の「終日無料」銀行はどこだ?

 また、無条件で「24時間365日、ATM手数料が無料」という銀行がある。新生銀行は、セブン銀行やイーネットなど、提携コンビニATMの手数料が終日無料だ。前述したメガバンクのようなサービス利用のための条件はなく、ただ口座を持っていればいい。

 流通系のイオン銀行も注目だ。イオングループのイオンやイオンモール、ミニストップ、まいばすけっと、いなげや、ピーコックストアなどに設置されている同行ATMを、やはり終日無料で利用できる。

「これらの新顔銀行にはなじみがなくて……」という人に筆者がおすすめしているのが、ゆうちょ銀行だ。平日ならほぼ24時間、日曜・祝日も21時まで無料でゆうちょATMから引き出しができる(利用時間帯は、ATMが設置されている店舗・出張所によって異なる)。

 なんといっても、全国約2万4200店舗の郵便局・ゆうちょで利用できるのが強みで、地方出張や旅行先での引き出しにも便利だ。ゆうちょ同士の送金も無料でできる。親世代はゆうちょの口座を持っていることが多いので、親とのお金のやり取り用として開設してもいいだろう。

 マイナス金利時代に虎の子の預金を目減りさせないために、「手数料」という地雷から、がっちり身を守ろう。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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