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医療費控除とは、基本的には1年間で10万円以上支払った場合(出産育児一時金や高額療養費、民間の保険金などを差し引いた金額)、10万円を超えた金額が収入から差し引かれ、その分支払う税金が安くなる制度です。(総所得金額等が200万円未満の人は、基準が10万円ではなく総所得金額等の5%の金額になります)。
確定申告の際は、医療機関の領収書や交通費のメモなどが必要です。ドラッグストアで買った風邪薬なども該当しますので、今年1年間分の医療費の領収書やレシート、交通費をひとまとめにしておきましょう。
生計を一緒にしている家族の分も合算できますので、自分の分だけでなく、家族にも声をかけてレシートを集めておくといいでしょう。
住宅ローン控除は意外と簡単?
今年、住宅を購入して住宅ローンを組み、住宅ローン控除の申請をしたい人も心づもりをしておきましょう。
この秋ぐらいから、金融機関から住宅ローンに関する書類「借入金残高証明書」が届いているはずです。紛失することのないよう、しっかり保管しておきましょう。
会社員などの給与所得者なら、2年目からは勤務先の年末調整で手続きをしてもらえるので便利です。1年目だけは確定申告が必要で「少々、大変だ」と感じるかもしれませんが、大きな金額が戻ってくるはずなのでがんばりどき。初めて確定申告をした人からは「思ったより難しくなかった」という声をよく聞きます。不明点があれば、管轄の税務署や税理士さんに問い合わせをしましょう。
以上、ビジネスパーソンが年末前に早めに準備しておきたい、お金にまつわる3つのポイントをお伝えしました。該当するものがある人は、確定申告の直前などにあわてることのないように、ぜひ早めに準備しておいてくださいね。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
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